世界中の先進国の中でも特に安全な国とされている日本。
絶景を楽しめる観光名所も落下防止柵や手すりが整備されていて、事故はほとんど起こらない。
危険な観光名所は海外だけの話だ。
と思っていいたら、実は日本にも恐怖と絶景が同居している場所は数多くあった!
今回はそんな怖いけど絶景な場所をランキング形式で紹介しよう。
10位 船形山大福寺 崖観音(千葉)
船形山にある大福寺の崖観音は何でこんな場所に作ったの?とういくらい本当に崖の中腹にある。こんな場所に作った建物の宿命、天災による被害を何度も受けているが、そのたび修復されて同じ場所に立て直されている。本堂は平成元年に建立されたものだ。
崖の中腹にある漆塗りの赤い本堂は非常に美しく、本堂からの眺めは館山市内を一望できる。
9位 温井ダム(広島)
引用元:国土交通省|中国地方整備局
広島県山県郡安芸太田町にある滝山川の上流部に建設されたダム。川の治水のために作られたので、ダムが増水した時しか放水されない。
温井ダムはアーチ式ダムに分類されていて、下流側からみるとねずみ返しのようになった巨大な壁のようになっている。高さ156mある壁の中間から放水される様はド迫力の一言。
ダムの周辺は公園になっており、休日に放水が行われる際は多数の見物客が集まる。この公園はダムサイトと同じ高さにあるので、日常生活ではあまり味わえない恐怖を味わうことができる。
8位 奥大井湖上駅(静岡)
静岡県の川根本町にある大井川鉄道井川線にある駅。ここは普通の駅とは一味違う。名前の通り、湖の上にある駅なのだ!
正確には長島ダムのダム湖である接岨湖にある『レインボーブリッジ』の途中にある。※横浜のレインボーブリッジよりも先にあった。
ただ、この駅の周囲には民家も無く、この液で乗り降りする客の全てが観光客である。
駅から水面までの高さは水位によるが、20mほどあるので玉ヒュンだが眺めは最高。周りは山に囲まれていて空気もおいしい。駅の周囲には遊歩道が整備されているのでこれを目当てに来る人が多いようだ。
車で最寄りの駐車場まで行くことができるが、駅まで30分ほど山道を歩かないといけないので、どうせなら電車で景色を楽しみながら行くのがオススメ。
7位 奥祖谷二重かずら橋(徳島)
徳島県三好市にある山に挟まれて深いV字谷になっている渓谷。日本三大秘境にも選ばれており、もの凄い自然を楽しむことができる。祖谷渓谷は高さが数十m~100mにおよび、降水量も多いため、周りには木々が生い茂っている。
この渓谷の一番奥の部分にこの吊り橋がある。ただ、つり橋と言ってもこの吊り橋は蔦(つた)で作られていて、不安感をあおってくる。日本にも植物で作られた吊り橋があるというのにも驚かされる。川までの高さは14mしかなく、探せばこれよりも高い吊り橋は数え切れないほどある。だが、植物に身をゆだねる14mは恐怖感が段違いだ。是非自分で体験してみて欲しい。
また、かずら橋に向かう途中の山道になぜか小便小僧があるので探してみよう!
6位 三徳山三佛寺投入堂(鳥取)
引用元:鳥取県観光案内
鳥取県の中央にある三徳山には崖の中腹に建てられた不思議な御堂がある。簡単に言うと10位の船形山崖観音の上位互換。
船形山の崖観音には御堂に行くまでの階段がある。だが、三佛寺投入堂にはお堂までの階段どころか、道すら無いのだ。元々修験道の人たちが修業をしていた場所のためこのような造りになったようだ。
登る時は危険を伴うので必ず2人1組でないならない。また、スカートなどの動きにくい格好だと参拝の許可が下りない。さらに、すり減ったスニーカーは草鞋に履き替えさせられるという徹底ぶり。まあ、落ちたら死ぬ可能性もあるので当然と言えば当然か。
この危険を乗り越えると、写真家土門拳が「日本第一の建築は?と問われたら、三佛寺投入堂をあげるに躊躇しないであろう。」言ったとされている洗練されたお堂を拝見することができる。
ただ、本当に危険なので生半可な気持ちで行くのはやめた方がいい。
三徳山への交通アクセス | いい旅、湯めぐり 三朝観光ガイド
5位 夢の吊り橋(静岡)
静岡県川根本町にある寸又峡にあるつり橋。この周辺は山に囲まれていて、その間を澄んだ川が流れている。
トリップアドバイザーという旅行関連の大手サイトが選ぶ『死ぬまでに一度は渡りたい世界のつり橋ベスト10』にランクインしたこともある日本屈指の吊り橋。全長90m、高さ8mと高さはそこまでではないが、ワイヤーと木で作られているので揺れて非常に怖い。一度に渡れるのは10人までという注意書きも恐怖心を煽ってくる。
ただ、吊り橋からの景色は絶景の一言。下を流れる川は晴れの日には奇麗な青に染まり、夏には橋から転落してもいいかなと思えるほど。橋の中央で願い事をすれば叶うという都市伝説もあるので、勇気がある人は行ってみよう!
4位 国道157号線
国道と言えば、ほとんどの人が整備された車で走りやすい道を想像するだろう。ただ、国道にも端っこがあり、行き止まりになる場所もある。(それ以降は階段になっている。)
ただ、今回紹介する国道157号線は普通に本州の真ん中あたりにある。ただ、通っている場所が岐阜~石川で険しい山の中なのだ。157号線の中でも温見峠(ぬくみとうげ)は日本で最難関の道と言われている。
初めは上の写真のように何の変哲もない道路なのだが、この峠に差し掛かったとたん下の看板が現れる。
この看板は別に冗談を言っているわけではなく、落ちたら本当に死んでしまう。実際にトラックの転落事故が起きて死者が出ているところも1か所ではない。車1台がぎりぎり通れるような道幅で、ガードレールも無い場所もあるので起こるべくして起こった事故とも言える。
冬は通行止めになる期間が非常に長いので通行できるか確認してから行った方がいい。ただ、絶対にお勧めはしない。
3位 城ヶ崎門脇吊り橋(静岡)
引用元:ゆんフリー素材
静岡県伊東市にある城ヶ崎海岸に門脇吊り橋はある。この場所は海に面していて、高さ20mを超える断崖絶壁が数km以上連なっている。この場所には半四郎とおよしの伝説があり、『半四郎落し』という名前でも有名だ。
門脇吊り橋はその半四郎落としに架けられたつり橋で、長さ48m、高さ23mもある。端の幅はかなり広いが一度に渡ることができる人数は100名までと決められている。
つり橋の柵はワイヤーのみで下の景色もしっかりと見えるため玉ヒュン確実。ただ、ここから見る朝日は絶景だ。
2位 黒部川の水平歩道(富山)
引用元:Komemame Diary
この画像を見れば群を抜いた危険度ということは伝わるだろう。道幅は狭いところで70~80cmほどしかなく、ハーネスで体を固定しながら進まないといけない。この道の下はどうなっているのかというと、100m近い断崖絶壁だ。
『黒部では怪我人はいない。』という言葉があるが、これは怪我人が出ていないということではない。落ちたら確実に怪我では済まないという意味だ。実際に転落事故が何度も起こっているので上級登山道に分類されている。
ただ、柵も無い100mの高さからの眺めはビルから見る眺めとは訳が違う。一度自分の目で見てみた方がいい。※何があっても自己責任で。
黒部・宇奈月温泉観光局 公式サイト – 水平歩道(すいへいほどう)
1位 鋸山の地獄覗き(千葉)
引用元:ゆんフリー素材
千葉県にある鋸山の山頂展望台にはマニアには『日本版トロルの舌』と呼ばれている場所がある。ここは『地獄のぞき』と呼ばれていて、晴れの日には東京湾・房総半島・富士山などが一望できる。元々は石切り場だったようで、自然の大岩が垂直に切り取られている不自然な光景を見ることができる。
また、昔の人が岩をくりぬいて作った仏像などもあり、見た目は古代遺跡のようになっている。ここも見どころの一つだ。
ここに行くにはいくつかルートがあり、オススメはロープウェーだ。ロープが張られている場所は地面から30mの地点で、窓も大きくスリルを味わえる。
この岩が崩れたら・・・と考えながら見る景色はまた違って見えること間違いなし!