ほら、怖くない。紫外線を浴びるメリット5選

女性に忌み嫌われている『紫外線』。まるで、中世の騎士が身につける甲冑のように日焼け止めを塗って外に出る様はまるで戦士。

紫外線との終わりなき戦いを勝ち抜くには敵である紫外線について正しく知識を仕入れることだ。

しかし、本当に紫外線は人間に牙をむく凶悪な敵なのだろうか?

今回は長年の宿敵である紫外線のいい部分についてまとめてみた。


目次

骨が丈夫になる

皮膚に紫外線が当たると、コレステロールがビタミンDに変化する。ビタミンDはカルシウム(Ca)を骨に定着させる働きがある。紫外線を浴びないとビタミンDが作られないため、Caが骨に定着されずに骨が脆くなってしまう。この状態が進行すると『骨粗しょう症』になる。小さい頃にこの状態に陥ると『くる病』になる。

必要なビタミンDを得るには夏の紫外線が強い時期で1日15分間日光を浴びればよいとされている。さらに、手の甲など少しの範囲に日光を当てるだけで十分な効果が得られるのですぐに実践しよう。

認知機能維持

皮膚に紫外線を当てることによりできるビタミンDのいい効果は骨を丈夫にしてくれるだけではない。最近の研究でビタミンDは記憶などの認知機能に重要な働きをしていることが分かってきた。イギリスのエクセター大学の研究や米国神経学会はビタミンD不足の高齢者は、認知症やアルツハイマー病を発症するリスクが増える可能性があるという大規模研究を紹介している。

ビタミンDが欠乏している群と十分にとっている群に分けるとアルツハイマー病になるリスクが2倍以上離れているというものだ。ビタミンDと認知症の関連性が予想以上にはっきりと出た結果だ。

これから高齢化社会を迎えるにあたって、重要な栄養素ビタミンD。あなたは十分に取れていますか?取れていないあなたは日光を十分に浴びよう!

殺菌効果

紫外線がお肌にダメージを与えるということは周知の事実かもしれないが、肌に住み着いている悪い菌も殺菌してくれる。有名なところで言うと、アクネ菌などニキビの原因になる菌だ。紫外線をあまりにも避けすぎるとこのような菌が繁殖してしまい、逆に肌が荒れてしまう可能性があるため注意が必要だ。

肌に常にいる常在菌は日光にも耐性を持っており、アクネ菌などの外部の悪玉菌が先に死んでしまうので安心して紫外線を浴びよう!

ストレス解消

日光を浴びると明るくなったり、活動的になったりしてストレスの解消になる。これはなぜだろうか。

生物は夏になると活動的になり、冬になると活動量が著しく落ちる。実は生物は紫外線を浴びると、ある物質が皮膚で作られる。この物質の効果により気分がよくなったり、ストレスが無くなったりするのだ。人間も例外ではなく、夏は強い紫外線にさらされると脳内麻薬である『β-エンドルフィン』が皮膚で作られる。

夏になると開放的な気分になるのは脳内麻薬のおかげだったのだ!このような作用は他の生物でも起こっているので、生物は基本的に夏を好む。渡り鳥なんかは暖かいところを求めて数千kmも飛ぶ。ここまでして夏のハイテンションを味わいたいのだ。

免疫力向上

紫外線を浴びることにより免疫力が上がる。これは日光に当たることで体温が上昇することによるものと、皮膚の免疫細胞の活性化がある。

風邪をひいたときに熱が出るのは、体内に侵入してきた異物を熱により排除するためだ。がん細胞も39.℃以上の熱により死滅してしまう。平熱が35度台の人と36.5℃以上の人ではがんにより死亡する確率が10倍ほど違うという研究結果も出ている。実際にがんの治療法に温熱療法が用いられていることからもがんが高めの体温に弱いことが分かる。また、白血球などの免疫細胞も体温が高い方が活発に異物を除去してくれる。

人間の体は使わないと退化していくようにできているものだ。運動をしなくなると筋肉が細くなったりという具合に。皮膚の免疫細胞も同じように使わないと働きが弱くなってしまう。この働きを維持するのにちょうどいい刺激が紫外線なのだ。毎日刺激を与えることで皮膚の免疫は強く維持される。

細菌風邪をひきやすいと思ったらまずはお金もかからず、ほとんど動かなくていい日光浴がオススメだ。

まとめ

どうだろうか。紫外線はあなたの敵でもあり、味方でもある。

だが、きちんと浴びる時間を考えれば心強い味方になってくれる。

ちなみに、最近の研究では日本人のような有色人種は紫外線と皮膚がんにかんれ世はあまりないという見方が主流のようだ。

紫外線を恐れずに外に出よう!!!

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