身の回りで起こる色んな現象。
これを米のカロリーで表してみると、とんでもない事実が浮かび上がってきた。
まずは、茶碗1杯の米のエネルギーを計算してみる。
お米1合は約150gで、それを炊くと約350gになる。茶碗1杯を0.5合とすると、175g。
米100gあたり168kcalらしいので、
168*1.75=294kcal
1 cal〔カロリー〕= 4.2 J〔ジュール〕
なので、茶椀1杯のエネルギーは、
294*1000*4.2=1234.8kJ
ちなみに、お米1粒のカロリーは、
約294cal=1234.8 J
※茶碗1杯に米が1000粒入っていると仮定
早速ランキングで見ていこう。
ちなみに自然現象のエネルギーは『中部地方の天変地異を考える会』がまとめた資料を参考にした。
軽自動車の衝突
一般的な軽自動車(車両重量900㎏)が時速40㎞で壁に衝突した場合、計算すると55556 Jになる。
お茶わん1杯分のエネルギーで換算すると、
55556/1234800=約0.045杯
米45粒くらいのエネルギーとなる。
TNT火薬1kg
TNT火薬1㎏が爆発すると、木造の家屋が全壊、鉄筋コンクリートの建物が半壊。周りの建物にも被害が出る。
TNT火薬1kg=1000kcal=4200kJ
4200/1234.8=約3.4杯
米3杯ちょっとのエネルギーで木造家屋は全壊する。
東京での電力消費
世界に誇る大都会東京。
この年の消費電力は、
32760百万kWh/年
これをエネルギーの単位Jに換算すると、
32760百万kWh=3.3×10^13Wh=33×10^12=33兆Wh=1188×10^14Ws=1.2×10^17J=1200兆 J
米に換算すると、
1200000000000000/1234800 = 9718173杯
日本の人口1億人が毎日朝昼晩1杯ずつ米を食べると仮定すると、8875年分に相当する。
東京はものすごいお米エネルギーを消費している。
雷
雨の日に起こる雷は、人間に落ちれば簡単に命を奪うし、町全体を停電に陥れたりする。
その雷のエネルギーは約15億Jである。
これを米に換算すると、
1500000000/1234800 = 約1215杯
お米1200杯分のエネルギーがあの一瞬で消費されていることになる。
単位時間当たりの消費エネルギーはトップクラスだ。
地震
2020年時点で世界最大の地震、『チリ地震』を基準にした。この地震の規模はマグニチュード9.5。
記憶に新しい東北大震災の5.6倍の規模にあたる。
地震エネルギーの計算式E = 104.8+1.5M
(M=マグニチュード)
この式で計算すると、世界最大の地震のエネルギーは、E=10^(4.8+1.5*9.5)=1.12202*10^19
要するに、
11220200000000000000 J =茶碗9086653710000杯
茶碗9兆杯分以上のエネルギーが発生している。
日本人1億人が朝昼晩1杯ずつ米を食べているとすると、
24894941671日=8238313890年分(82億年分)に相当する。
さすがに、災害の中でもトップクラスの被害を出す地震ともなると、お米パワーも足元にも及ばない。
お米の凄さまとめ
地震や大都会東京の消費電力には到底及ばなかったが、TNT火薬くらいなら相手に出来るお米。
こんなもの凄いエネルギーを持ったものを私たちは毎日食べているのだ。
このことを頭に入れて食べていきたい。