今回は既に実現している、民間人による宇宙旅行計画を費用順で紹介していきます。
- お金が余って仕方がない
- 死ぬまでに宇宙に行ってみたい
という人はぜひ参考にしてください。
5位 スペースX
費用:5500万ドル
スペースX社は、電気自動運転車を製造販売するテスラモーターズ創始者であるイーロン・マスク氏が創業した航空宇宙メーカーです。
同社はイーロン・マスク氏により火星移住を目的として設立されました。
民間企業が行う宇宙開発事業としては既に多くの実績をもっており、無人有人問わずロケットを多数打ち上げている企業です。
上で述べたようにアクシオム・スペース社と提携した宇宙旅行計画を進めていますが、それとは別に新型宇宙船スターシップによる月の周回旅行を計画しています。
今年の3月に前澤氏が8人の同乗者を募集、しかも費用はすべて前沢氏持ちという発表があり世界中を驚かせました。
現在の予定では2023年にこの月面旅行が行われるという事です。
費用はこの8名に選ばれればなんと0円!
前沢氏が払う費用は700億を超えるのではという報道がされています。
4位 アクシオム・スペース
費用:数千万ドル(公表されていない)
アクシオム・スペースはアメリカのNASA出身者によって設立されたベンチャー企業です。
料金は非公表となっていますが国際ステーションへの往復は5500万ドル程との事です。
同社は宇宙航空メーカーのスペースX社が開発した「クルードラゴン」を用いて2021年9月以降に4人の民間人が3日間地球の衛星軌道を周回する長期の宇宙旅行を実地すると発表しています。
また、翌年にはスペースX社のファルコンロケットを用いて、3名の民間宇宙飛行士を国際ステーションへ8日間滞在させる計画も発表しています。
3位 スペースアドベンチャー
費用:3700万ドル(国際宇宙ステーションへの滞在費用込み)
スペースアドベンチャー社は1998年にエリック・C・アンダーソン氏が立ち上げた民間宇宙旅行会社です。
同社は宇宙飛行士資格の為のプログラム、宇宙飛行など様々な宇宙旅行プログラムを提供しています。
日本ではZOZOTOWN創始者の前澤友作氏がロシアのソユーズ宇宙船を用いて2021年12月8日に国際宇宙ステーションへ宇宙旅行を行うと発表があり話題になりましたよね。
同社による初の宇宙旅行は2001年4月に行われました。
世界初の自費による宇宙旅行を行ったのはデニス・チトー氏。
ソユーズ(1~3人乗りの小型宇宙船)に乗ったデニス氏は、ロシアのバイヌコール基地から打ち出され国際宇宙ステーションに8日ほど滞在したそうです。
他にも7名の民間人がスペースアドベンチャー社によって宇宙旅行を体験しました。
国際宇宙ステーションへの滞在費用も含まれているため、滞在期間の長さによって大幅に変動しそうです。
2位 ヴァージン・ギャラクティック
費用:25万ドル→45万ドルに値上げ
ヴァージン・ギャラクティック社はヴァージン・グループの会長リチャード・ブロンソン氏が設立したアメリカの宇宙旅行ビジネス企業です。
宇宙旅行の値段は意外と高くないのかもと思える価格です。
ただ、注意してほしいのは、無重力状態を体験できるのはたったの4分間ということです。
ヴァージンギャラティック社の宇宙旅行は出発から着陸までで90分程度。地上から上空に向かって飛び立つと、高度80㎞まで一気に上昇し、落下を開始します。
その頂点付近で無重力状態を体験できるというわけです。
同社は航空機・宇宙機開発メーカーのスケール社と共同で宇宙船「スペースシップII」を開発中であり、最も民間宇宙旅行に近い企業の一つになります。
2021年7月11日には創始者のブロンソン氏自らが搭乗し、数分間ですが無重力状態を体験する事に成功しました。
現在のチケット購入者は600人との事で、2022年の運航開始とともに順次宇宙への旅が体験できる事となっています。
1位 ブルーオリジン
費用:20万ドル
2021年現在の世界最安値はブルーオリジン社でした。
ブルーオリジン社は通販企業アマゾンを創業したことで有名なジョフ・ベゾス氏が設立した宇宙航空企業です。
ベゾス氏は企業活動を通して環境問題やエネルギー問題へ取り組んでおり、それらを解決する為の手段として宇宙開発の道を切り開こうとしています。
この価格を実現している理由は、時間の短さです。
出発してから着陸までわずか15分程度です。その中でも無重力を味わえるのは2~3分。
この2~3分のために数千万円払える人だけが宇宙旅行に行けるということですね。
同社が開発中の宇宙船「ニューシェパード」の最大の特徴はパイロット無しでの完全自立飛行を実現している事です。
試験飛行は無人で行われていますが乗組員が搭乗するモジュール部分においてトラブルは一度も発生しておらず、信頼性の高さが伺えます。
ヴァージン・ギャラクティック社の創業者ブロンソン氏が宇宙旅行を行ってから9日後の7日20日にベゾス氏と3人の搭乗員を乗せ有人宇宙飛行に成功しました。
ベゾス氏以外の搭乗員には82歳の女性と18歳の男性がおり宇宙飛行をした最年少、最高齢記録と一度に2つの記録を打ち立てた事も話題に上がりました。
現在宇宙旅行チケットの販売は現在行われておりませんが、販売価格と運航開始時期は恐らくヴァージン社と近いものになるのではないかと言われております。
まとめ
いかがでしょうか。
2021年時点ではまだこのくらいの費用はかかります。
そのため宇宙へ飛び立った殆どが成功者と呼ばれる億万長者ばかりでした。
ただ、10年後には我々のようは一般人が気軽に宇宙旅行ができるようになっているかもしれませんね。