日本一高い山は富士山。
これは小学生でも知っている常識だ。
ただ、日本一低い山は?と聞かれると答えられる人は少ない。しかも、山の定義というのが実はあいまいなのだ。
Q.山の始まりは,どこですか?
国土地理院では,山の定義はしていません。
辞典等によりますと,山というのは,周りに比べて地面が盛り上がって高くなっているところと言われています。よって,山の始まりは平らな地面が盛り上がり始めたところと考えられます。
ただし,それぞれの山によって異なりますので,地面の高さが標高○○m以上とか,地面の傾斜が○○度以上になったらというようには決めることはできません。
もしあなたが,山の始まりはどこ?という興味をもったなら,その山の前に立って,この辺が山の始まりかなというところを感じて探してみてください。『引用元:Q&A|国土交通省 国土地理院』
日本の地理を担当している国土地理院でもこのありさまだ。
なので、今回は山としてGoogleMapに登録されているものの中でランキングを作成した。
5位 小岳 / 12m 自然の山 福岡県福岡市
福岡県福岡市東区大岳にある『小岳』が第5位。
志賀中学校の裏手にあるこの山は一応山という名前がついているが、標高が12m※しかない。しかも地名が大岳というのがまた皮肉っているようで面白い。
中学校近くの入り口から少し登ると神社がある。その神社の裏側から登ると頂上まで行くことができる。
高さを21mとしているサイトもあるが、山ではない地点からの高さを測定すると12m、海抜は21mになる。
より低い方を採用した。
4位 蘇鉄山 / 6.97 m 人工の山 大阪府堺市
第4位は大阪府堺市にある『蘇鉄山(そてつやま)』。
堺市にある大浜公園の中にある。
地図で見てもわかる通り?どれが山なのか全く分からない。
大阪駅から電車で40分ほどで行けるので、興味がある人は実際に登ってみよう。
3位 弁天山 / 6.10 m 自然の山 徳島県徳島市
第3位は徳島県徳島市方上町にある『弁天山(べんてんやま)』。
のどかな田んぼ道に突如現れるちょっとした森。
存在を知らないと、スルーしてしまいそうなくらい目立たない。
古くから存在している自然の山の中で日本一低い山である。標高は6.1メートルしかなく、とくしま市民遺産に選定されている。山頂には厳島神社という小さな祠(ほこら)が祀られている。
ランキング上位は人口の山が多い中、自然の山が堂々の3位に入った。
2位 天保山 / 4.53 m 人工の山 大阪府港区
(てんぽうざん)
天保山(てんぽうざん)は、標高4.53メートル、大阪市港区の天保山公園にあります。天保山は天保年間(1830~43)に安治川を改修したとき、泥あげした土砂を積み上げてできました。当時ここに高灯籠(灯台)を設け、入港船の目印としたため「目印山」と名づけましたが、天保年間につくられた事から、その周囲の地とともに天保山と呼ばれるようになりました。
1位 日和山 / 3.00 m 人工の山 宮城県仙台市
宮城県仙台市の蒲生町にある『日和山(ひよりやま)』は元々標高6mの山だった。
その後、より低い山(=天保山)が見つかり、日本一の座を明け渡すことになる。
さらに、2011年に起こった東日本大震災により、消滅してしまった。このことにより、国土地理院の地図からは削除されてしまう。
しかし、2014年に国土地理院の調査が行われた際に標高3mの山として認定された。
そのため、再び国土地理院の地図に掲載され、日本一低い山として認定された。
参考 6位~10位の低い山たち
- 円山 / 13.4m 北海道 天塩郡豊富町
- 天覧ケ 丘 / 14.3m 北海道 斜里郡小清水町
- 物見山 / 14.4m 秋田県 由利郡象潟町
- 妹背山 / 15.3m 和歌山県 和歌山市
- 城崎山 / 16.7m 新潟県 中頚城郡柿崎町