皆さんは馬と言ったらどんな姿を思い浮かべますか?
多くの人は競馬で走るサラブレッドや小さなポニーを思い浮かべると思います。
しかし世界にはもっと多くの種類の馬が生息しています。
今回は世界中に多数生息している馬を大きさ順に紹介していきます。
競馬などで活躍しているサラブレッドは高さ170㎝、500㎏ほど。
5位 サフォーク・パンチ種
サフォーク・パンチ種はサフォーク種とも呼ばれます。
イギリス北海沿岸が原産地で1500年代には生まれたとされていますが起源ははっきりとしていません。
大きさは160㎝前後で体重は900kgから1トン前後。
穏やかな性格と力強さを兼ね備えており、加えて成長も早く農耕馬に非常に適した特徴を有しています。
古くから農業に用いられ、大戦中は大砲のけん引や時には食料として利用されました。
4位 クライズデール種
クライズデール種はイギリスのスコットランド・ラナーク地方が原産地です。
1800年代にスコットランドの原種とフランダース種を交配させることで誕生しました。
大きさは平均が160㎝前後ですが、種牡馬になる為には170㎝以上無いと登録出来ないそうです。
体重は900kg前後でしたが1940年代に、パレードで見栄えをより良くするために大型化に取り組んだ結果、現在ではもっと大きい個体も多数居るとの事です。
毛色は栗が殆どで顔と脚に白い模様が見られるのが特徴です。
性格は従順でおとなしく当初から馬車馬として用いられていました。
その働きぶりと見た目の凛々しさも手伝ってアメリカやオーストラリア、ニュージーランドへ輸出され人気になりました。
またアメリカのビール会社「バドワイザー」のマスコットキャラクターにも選ばれたCMにも多数出演し、たくさんの人達にしたしまれています。
3位 ペルシュロン種
続いてフランスはノルマンディーが原産地となっているペルシュロン種。
8世紀ごろフランス原産種にアラブ系の血が混じり誕生しました。
体高は160から200㎝を超え、体重は1トンを超えるものがほとんど。
性格はおとなしく動きも重いですが、その力を生かして昔から重装備の騎兵や大砲を運ぶ仕事に重宝されていました。
ペルシュロン種で最大の馬は「ドクトゥール・ル・ジェア」という名前で、体高211㎝体重は1370kgにもなるそうです。
こちらもばんえい競馬に用いられています。
サラブレッド一種で行われている競馬と違い、複数種の血が入り混じって走るのもまたばんえい競馬の魅力なのかもしれません。
2位 ベルジャン種
ベルジャン、もしくはベルジアン、ブラバント種はベルギーが原産で古い時代から成立している品種です。
栗毛と大きな体躯が特徴でその大きな体を生かして古くから農耕馬として活躍していました。
ベルギーでは農業の近代化から数が減っていますがその後アメリカに持ち込まれその素直で扱いやすい性格から人気になりました。
1982年にはブルックリンシュプリームという馬が体高193㎝体重1415kgを記録しました。
日本では北海道の「ばんえい競馬」という、世界で唯一のそりをけん引する競馬に用いられており、「ばん馬」とよばれ馴染んでいる大型種の一つでもあります。
サラブレッドの倍はある体とそりの重さをものともしないパワーくる迫力は、通常の競馬とはまた違った見ごたえがあり人気のある競技です。
1位 シャイヤー種
世界でもっとも大きいとされているのがシャイヤー種です。
原産国はイギリスで11世紀ごろにヨーロッパ大陸から持ち込まれた大型種が由来となっています。
肩までの高さでおおよそ180㎝重さはなんと1トンを超える事が珍しくないという超大型種。
記録に残っている世界最大の馬として有名な「サンプソン」はこのシャイヤー種で体高は216㎝体重が1524㎏との事。
肩までの高さで、あの大谷翔平さんや八村塁さんを優に超えるなんて、名前が「マンモス」に改名されそうになったのも納得の大きさですね!
近年では2010年にオーストラリアに205㎝体重1、5トンのノディという馬が発表されました。
記録に残っている馬で1,5トン超えはこの2頭はだけでシャイヤー種が1,2位を独占という形になりました。
まとめ
今回紹介した5種全てが一般的なサラブレッドの2倍以上の大きさでした。
また、ほとんどが農耕馬やけん引の仕事に用いられているという事もあっておとなしく従順な馬ばかりでしたね。
日本ではばんえい競馬以外でも大きさや見た目を利用して、けん引馬や催事でのパレードなどに使われて居るため
どこかで見かける事もあるかと思います。
その時に少しでもその馬に興味をもっていただけたら幸いです。
ありがとうございました!