皆さんは、「国内にいるきれいな生き物」といわれて何を思い浮かべるでしょうか?
この質問、意外とすぐ答えられる人は少ないかもしれません。
写真で見ることは多くあっても、身近な自然からだとすぐに思いつく人はあまりいませんよね。
今回は少し自然があれば見つけられるきれいな生き物に注目したランキングを作ってみました。
それではどうぞ。
5位:ニホントカゲ
沖縄・北海道以外の日本全域に生息しているニホントカゲ。
彼らの子供は白黒ストライプ模様の体に鮮やかな青色のしっぽを持っています。
またニホントカゲのうろこにはメタリックな光沢があり、これも体色の鮮やかさに拍車をかけています。
この派手さは天敵から見つかりやすくなりますが、同時に天敵に警戒心を持たせて捕食をためらわせる役割もあります。
生存競争の末に作られたデザインなんですね。
子供のニホントカゲを見つけたい人は、5月~6月に公園などの岩場や民家近くのコンクリートで日向ぼっこしている姿を探しましょう。
警戒心が強く、逃げ足も速いので近づく際は注意してください。
4位:アオスジアゲハ
続いてはアゲハチョウの仲間で、黒い羽根にパステルブルーの帯が走った配色のアオスジアゲハです。
彼らは本州より南の地域に生息しており、5~9月ごろ公園などに行けば都市部でも見られるのですが…せわしなく移動を繰り返し、また飛ぶ速度も速いためになかなかゆっくりと観察をさせてくれません。
そんな彼らを観察したい方は水辺で探すことをお勧めします。
アオスジアゲハは水たまりなどから水を飲むことがあるのですが、その際「給水集団」と呼ばれる群れを作ることがあります。
その時はあまり動かずにいるので、じっくり眺めるチャンスですよ。
たくさん集まってるので少し気持ち悪いかもしれませんが・・・
3位:エドヒガン
『引用元:森のお父さん花鳥風月』
次はエドヒガン、桜の仲間です。
「桜なんてどこにでも植えてるじゃないか!」と思うかもしれませんが、実は街路樹として植えてあるソメイヨシノは栽培品種で野生のものではないんです。
今回ピックアップしたのは日本に自生する桜の一種です。
このエドヒガンの特徴は寿命が長く、大きくなりやすい点。
有名なものでは山梨県の神代桜がありますが、樹齢はなんと2000年!
大きさもとても大きく、「神代」と名前が付けられることも納得してしまいます。
エドヒガンは各地で名物になっているので旅行ついでに見に行くことができます。
開花時期はソメイヨシノよりも早いので注意してください。
2位:ベニテングタケ
皆さんが「童話に出てくるキノコ」といわれたとき、どんなものを想像しますか?
赤い笠に白い水玉模様がついたキノコではないでしょうか。
それ、実は毒キノコとして有名なベニテングタケなんです。
このキノコの毒である「イボテン酸」は同時に強いうまみ成分でもあります。
地域によっては何度もゆでたり塩漬けにすることで毒を抜き、食用にしている地域もあるとか。
国内では北日本の標高の高い地域に自生するそう。
人工栽培は成功していないらしいですが、いつか観賞用に栽培できるようになるといいですね。

1位:カワセミ
カワセミはスズメと同じくらいの大きさの鳥で、名前の通り川の近くに住んでいます。
長いくちばしを持っており、これで水中の魚を上手にとらえます。
鮮やかな水色とオレンジの体色をしており、とても美しい鳥です。
またこの水色は光の当たり方で変化して見える特殊なもので、「渓流の宝石」と呼ばれ古来から愛されてきました。
小さくすばしっこいので見つけるのは難しいですが、水辺によく住んでいます。
縄張り意識が強いので1度見つければ2度目に苦労することはないでしょう。
根気よく探してみてください。
まとめ
どうでしょうか。
この中で見たことがある生きものはいましたか?
まだ見たことが無い生き物がいたら、休日にちょっとお出かけして探してみてください。