ギネスに載っている地球上で最も奇妙な動物の数々

「世界は多様だから美しい」という言葉は何度も聞いたことがあるが、これは人間だけでなく動物にも言えることである。

地球上では基本的にほとんど同じである人間よりも、動物たちの多様性の方がはるかに大きい。中には、ギネス世界記録に登録されるほどユニークな動物の種が存在している。

今回のランキングは哺乳類や両生類など様々な種類から取り上げた。

目次

世界一長生きな齧歯類

名前:ハダカデバネズミ
生息地:エチオピア、ケニア、ジブチ、ソマリア
体長:10.3 – 13.6㎝

グロテスクな見た目と明らかに見た目に引っ張られた名前。

実はこのネズミは最も長生きをするげっ歯類として知られている。ガンなどの多くの病気に強く、ギネス世界記録2023によると最長で31年生きられるという。

この動物は他にもたくさんの不思議な生態を持っている。
これに関しては別の記事で紹介している。

あわせて読みたい
蜂や蟻と同じように生活する?ハダカデバネズミの不思議な特徴 世界には不思議な生態を持っている生物が数多く存在している。 その中でも「ハダカデバネズミ」は他の生物とは異なる不思議な特徴を持っている。 今回はそんな不思議な...

最大のゲノムを持つ動物

名前:メキシコサラマンダー(ウーパールーパー)
生息地:メキシコ(ソチミルコ湖)
体長:10 – 25㎝

ゲノムの大きさ=複雑な生物というわけではないが、我々人類は単純な塩基対という意味では、最も大きなゲノムを保有していない。

メキシコに生息しているメキシコサラマンダーという両生類は人間の10倍にあたる320億塩基対を持っている。これはギネスブックにも最大のゲノムを持った動物として記載されている。

この種は再生能力が他のサンショウウオに比べて高く、世界で最も研究されているサンショウウオとも呼ばれている。

最も重い硬骨魚

名前:マンボウ
生息地:全世界の熱帯、亜熱帯
体長:200-333㎝

千葉県鴨川市沖で1996年に捕獲されたウシマンボウの個体がギネス記録として記載されている。(2.72メートル、2.3トン)
最大サイズだけでなく、平均でも1トン近くにもなる。魚の中で最も繁殖力が強く、この魚のメスは3億個もの卵を持っていることがある。

マンボウは1回で数億の卵を産むという説が真実のように語られているが、実はこれはまだ確認されていない。
「卵巣に約3億の未成熟卵を持つ」という論文が間違えて伝わったものとされている。

ちなみに、サメなどの大型になる魚は軟骨魚類である。

世界で唯一角を持つユニコーンのような鳥

名前:ツノサケビドリ
生息地:南アメリカ北部~中部
体長:80–94㎝

この鳥は目の間に本物の角がある。その長さは15cmにもあり、神話に出てくるユニコーンのような姿をしている。ただし、この角は非常にもろく、攻撃にも防御にも使えない。本当にただの飾りのようだ。

また、サケビドリ科の鳥は鳴き声が非常に大きいことも特徴の1つだ。

世界最大の耳を持つコウモリ

名前:spotted batマダラコウモリ科(和名無し)
生息地:アメリカ、カナダ
体長:12 cm、翼幅:35 cm

コウモリが好きな人は世界でも少ないが、この種はとても可愛い特徴を持っている。体の大きさに対して一番大きな耳を持っている。カナダ、アメリカ西部、メキシコの北部に生息しています。頭からお尻までの長さは約7cmに対して、耳だけで5cmもの長さがある。人間にあてはめると、1.2メートルの耳がついていることになる。

また、背中にマダラコウモリ科の特徴である黒い斑点が4つついている。

最も体から遠い位置に目を持つ動物

photo by rodrigo layug January 23, 2011©All rights reserved

名前:シュモクバエ(マレーシア)
生息地:マレーシア
体長:4.0-12.0mm

このハエの頭についている2つの突起は、長い触覚ではない。先端についているのは目だ

ハンマーヘッドシャークのような構造をしているが、目が飛び出ている長さが比較にならないほど長い。

この虫の体長は7.5㎜ほどだが、目は体の外側に10㎜以上飛び出している。
※ハンマーヘッドシャークは体長3mほどで50㎝程度しか外に飛び出していない。

そのため、最も体から遠い位置に目を持つ動物(体長と比較して)とされている。
もし、人間がこのハエのように、身長1.80mで2.40mも目が離れているとしたら、失明が怖くて外を歩けないだろう。

世界で最も多くの指を持つ霊長類

名前:アイアイ(別名:指猿)
生息地:マダガスカル島北部・東部・中西部
体長:36 – 44cm

アイアイと言えば、あの有名な歌に出てくるサルだ。アイアイの特徴は非常に細長く発達した中指。この指で木の穴の中にいる虫を引っ張り出して食べることができる。

このアイアイに関する新しい発見が2019年に見つかった。普通、哺乳類の指は手も足も5本ずつだが、アイアイは指を6本も持っていることが判明した。この6本目の指は人間の手首にある小さな骨が長い年月をかけて進化し、指のような大きさの骨に変わったものとされている。本来の進化の過程でできた指ではないため「擬似親指」と呼ばれている。
指に関する特徴が多い動物だ。

シェアする?
  • URLをコピーしました!
目次