日常生活でよく見る動物たち。
そんな動物たちの中には、意外と知られていない特徴を持っているもの存在します。
今回はそんな身近にいるけど意外な特徴を持っている動物たちを紹介していきましょう。
5位 スズムシ
平安時代から鳴き声を楽しまれていたといわれる、日本の文化になじみ深い昆虫のスズムシ。子供のころ家で飼っていた方も多いのではないでしょうか?
そんな彼らが持つ変わった特徴は、オスは自らの後ろばねを捨ててしまうというところです。
せっかくのはねを捨ててしまう彼らですが、それにはちゃんとした理由があるんです。
その理由は、音を鳴らすため。
スズムシは飛ぶための器官ではなく、メスにアピールするための音を鳴らす器官として羽を発達させました。
一般的な昆虫は四枚のはねを持ちますが、彼らが音を鳴らすために必要な翅の枚数は前ばね2枚のみ。
そのため、不必要な後ろはねを自ら捨ててしまうという選択をしたのです。
4位 ハト
毎日一度は見かける野生動物として挙げられるのがハトではないでしょうか。
そんなハト科の仲間には、鳥類の中でも珍しい特徴があります。
それは子育てにミルクを使用するということです。
といっても、かれらは哺乳類のように母乳を出せるわけではありません。
代わりに『ピジョンミルク』と呼ばれる、消化器官の素嚢(そのう)という場所で分泌されるものを生まれたての雛に与えるのです。
ピジョンミルクはとても栄養価が高く、ハトの雛を人工飼育する際には大豆たんぱく質を使用した製品で代替する必要があるそう。
ちなみに、ハトの仲間以外ではフラミンゴだけがこのミルクを作るそうですよ。
3位 ツバメ
続いては、春から初夏の風物詩として親しまれているツバメ。日本で繁殖して東南アジアで越冬する渡り鳥である彼らですが、その特徴は人工物を選んで巣を作るというところです。
軒下や高架下などに巣を作っている姿を皆さんも見たことがあると思います。
彼らがそこを選んでいる理由、それは人間がいるから。
樹木などに巣を作ると、雛の天敵であるヘビやカラスが巣に近づきやすいという点が問題になります。
しかし、家の軒下などはヘビが入り込みにくく、また人通りもあるためカラスもあまり近づきたがりません。
軒下のツバメアパートはツバメの生存競争の結果生まれたものだったんですね。
2位 キンギョ
観賞用として親しまれているキンギョ。
皆さんがキンギョといわれて思いつく姿は様々だと思います。
じつは、このいろいろな姿をしているということがキンギョのおおきな特徴なのです。
キンギョの祖先であるフナという魚は遺伝情報を担う物質の『染色体』というものが変異を起こしやすい性質を持ち、それがキンギョにも引き継がれました。
その結果、派手な色だけにとどまらずひれがとても長かったり、目玉が飛び出していたり…といった特徴をもつ品種が生まれたのです。
また、たくさんの品種がいるキンギョですが、分類学的には同じ種だったりします。なので、別の種類の金魚同士でも繁殖ができます。
これも面白い特徴のひとつですね。
1位 イヌ
最も身近な動物のひとつといってよいかもしれないイヌ。
すでに挙げたキンギョと同じくいろいろな姿をしているという点が特徴です。
キンギョとの大きな違いは染色体の構造が普通で変異が起こりづらいこと。
ではなぜ、これだけの犬種が存在しているのでしょうか。
大きさも顔の形も大きく違う品種がいる理由は、人間と長く生活して品種改良を続けたからなんです。人間の相棒としての歴史はとても古く、紀元前13000年ごろには野生のオオカミを家畜化してともに狩猟をしていたと言われています。
ちなみにネコはそれから数千年後に、ネズミから穀物を守るため飼い始めたとされています。
現代ではペットとして親しまれるイヌとネコですが、その背景には大きな歴史があるんですね。
まとめ
いかがでしたか?
探せばもっとたくさんの意外な特徴を持った動物が見つかるかもしれません。
生活していて見かけた動物について調べてみるのも面白いかもしれませんね!