世界の滝落差ランキング

世界には見たこともないような高い山や、広い湖が存在している。

その中でも今回は目もくらむような高さの滝を紹介しよう。ちなみに日本最大の落差を持つ滝は富山県にある称名滝(350m)。国内の順位が気になる方はこちら。

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目次

10位 ブラウン滝/ニュージーランド 落差:840m


引用元:the plantD

ニュージーランドで一番落差が大きい滝。

下流にあるブラウン湖に流れ込む滝ということでこの名称が付いた。

世界の美しい滝10選に選ばれたこともあるくらいロケーションがいいので、一見の価値あり。さらに、インバーカーギルの街並みは昔ながらのニュージーランド風に統一されていて美しい。

ニュージーランドに旅行する際は訪れてみよう。

9位 ジェームス・ブルースの滝/カナダ 落差:840m


引用元:KHBUZZ

ジェームス・ブルースの滝はカナダにある滝で、北アメリカ大陸では一番落差がある滝だ。ガリバルティ国立公園の西側に位置している。

近くにはバンクーバーがあり、そこから船で川を上ることで下から見ることができる。ただ、定期的に出向している遊覧船は無いので自力で船を購入するか、漁師の人に頼んで連れて行ってもらうしかない。

滝の周りの自然はこれぞカナダという雰囲気を堪能できるので一見の価値あり。

8位 プウカオク・フォールズ/アメリカ 落差:840m

高い滝は山脈がある地域にしかないというわけではない。実は島国であるハワイ島にも存在しているのだ。

ハワイのモロカイ島にあるプウカオク・フォールズは世界で第8位の落差を誇る。実は4位のオロウペナ滝も同じ島にある。ただ、この2つの滝は断崖絶壁にある上に、深い森に囲まれているため、船で海から見ることしかできない。

モロカイ島はホノルルからそんなに離れていないのでハワイに旅行に行く際は是非見に行ってみよう!※遊覧船がホノルルから出ている。

7位 スコルガ/アイスランド 落差:864m

北ヨーロッパの島国アイスランドは意外と知られていないが、世界でも上位に入るほどの滝の数がある。スコルガという変わった名前の滝がある。このランキングに出てくる滝は落差だけでのランキングなので、水量が意外と少なくて迫力が無いものも多い。しかし、スコルガがあるアイスランドは緯度が高く、年中雪が降り氷もあるので豊富な水量を誇っている。このランキングの中では水量No.1だ。

追記 現地ではスコルガという名前ではなく、スコガフォス(森の滝という意味)で呼ばれているようだ。

6位 ヴィンヌフォッセン/ノルウェー 落差:865m

ヴィンヌフォッセンはノルウェーにある滝。この滝はフィヨルドという入り組んだ海岸線の近くにある。

フィヨルドはまだ地球が寒かった時代には全面が氷に覆われていて、それが溶ける過程でできたとされている地形だ。雪解け水が流れる通り道がへこんで谷ができ、滝もその頃にできたとされている。ノルウェーは緯度が高く、かなり分厚い氷に覆われていたようでここまで落差がある滝ができた。

ノルウェーではヴォーリング・フォッセンという滝の方が美しく有名だがこちらも知っておいた方が通ぶることができる。

 

5位 ユンビージャ・フォールズ/ペルー 落差:896m


引用元:Pictures of waterfalls

ユンビージャ・フォールズはペルーにある世界第5位の落差を誇る滝だ。

ペルー北部アマゾナス州にあるこの滝はほとんど知られていなかったが、海外のテレビ番組で紹介されたことで一気に知名度が上がった。

この滝の近くにはクエラップ遺跡があり、遺跡を見に行くついでにユンビージャの滝を見に行くのもありかもしれない。ちなみに、クエラップ遺跡はインカ帝国より少し昔のプレ・インカ時代の砦で第2のマチュピチュとも呼ばれている。一度は見てみたい遺跡の一つだ。

4位 オロウペナ・フォールズ/アメリカ 落差:900m

世界第4位の落差を誇るオロウペナ・フォールズも8位のプウカオク・フォールズと同じモロカイ島にある。

これだけ小さな島なのにこれだけの落差がある滝が2つもできたのには理由がある。

ハワイ島は海底火山の噴火によってできた島なので切り立った崖のような構造をしている場所が多い。さらに、赤道に近く雨が大量に降るため水が枯れることが無い。そのためこれだけの規模の滝がいくつも存在しているのだ。

3位 トレス・エルマナス/ペルー 落差:914m


引用元:Pita Panama

ペルーのフニン(Junín)という町にあるトレス・エルマナスは世界第3位の落差を誇る滝だ。ペルーの東部にはアンデス山脈があり、6000mを超える山々が連なっている。『8000m峰連発!世界一高い山ランキングTOP10』この山脈には大量に雪が積もっており、雪解け水が多数の川・滝・湖を作っている。されに、アンデス山脈の切り立った崖も多いため、これだけすごい落差の滝ができたのだろう。

フニンの北部には広大なチンチャイコチャ湖が広がっており、 トレス・エルマナスはこの湖に流れ込む。トレス・エルマナスはスペイン語で3姉妹の滝という意味。名前の通りこの滝は3本にわかれて流れている。

この辺りには他にも巨大な滝が数多く存在しているため、滝マニアには天国のような場所だ。

2位 トゥゲラ滝/南アフリカ共和国 落差:948m


引用元:「死ぬまでに一度は見たい世界の瀑布30カ所」

やっぱり、1位の滝との知名度の差は歴然。このランキングを作成するまでこの滝の名前を聞いたことが無かった。

このトゥゲラ滝は南アフリカ中東部ドラケンスバーグ山脈のロイヤル・ネイトル国立公園内にある。

南アフリカ大陸の南部にあるこの滝は落差948mもあり、世界2位の落差を誇っている。ただ、この滝は5段に分かれていて、この全ての高さを合計して滝全体の高さにしていることに異論を唱える声もある。※凄いものにイチャモンを付けたがる人はどの世界にもいるものだ。

ただ、何と言われようともこの滝はそこにあり、自然の壮大さを見せてくれている。

1位 エンジェルフォール/ベネズエラ 落差:979m


引用元:Beautiful-world

ベネズエラの奥地にあるギアナ高地には『テーブルマウンテン』と呼ばれている場所がある。そこにある山々は頂上が平たくなっており、テーブルのようになっている。そこは外界と隔離されていて、独自の進化を遂げている生き物が数多く生息している。

そのテーブルマウンテンのうちの一つ、『アウヤンテプイ』から流れ落ちるエンジェルフォールは世界一の落差を誇っている。

頂上から滝壺までの高さは979mもあり、ほぼ1kmも水が垂直に落下する。この異常な落差のために、頂上から落ちた水は地面まで届くことはなく、シャワーのように分散して飛んでいく。そのため、滝の下は滝つぼが無く、常に暴風雨のようになっている。

ちなみに、エンジェルフォールというメルヘンな名前は、『天使の滝』という意味ではない。この滝を発見したジミー・エンジェル氏に由来している。要するに『エンジェルさんの滝』という意味だ。なんか少しがっかりした感じがするのは私だけだろうか?

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