世界一深い湖ランキングTOP5

世界には驚くほど高い山や広大な平野がある。人間は高いとか大きいとかいう言葉に興味を持つことが多いようだ。実際に私も興味があるし、テレビなどでも良く放送されているので名前は聞いたことがあるというくらいには知っている。

しかし、逆に世界一深い湖は?と聞かれると答えが出てこない。そこで今回はあまり注目されることが無い深い湖をランキング形式で紹介していこう。【参考】日本で一番深い湖:田沢湖(秋田県) 423 m ←これすら知らない人も多いのでは?


目次

5位 イシク・クル湖 668 m キルギス共和国

イシククル湖があるキルギス共和国は旧ソビエト連邦の国で、国土の40%は3000mを超える山岳地帯。その山岳地帯に水が溜まってできたのがイシククル湖だ。山の間にできた湖のため深くなった。別名『中央アジアの真珠』や『キルギスの海』とも呼ばれるほど広く、面積はなんと日本最大の湖、琵琶湖の9倍!

標高が高い場所に位置しているため、冬場の気温は-10℃以下になるのだが、冬でも凍らないという不思議な湖だ。これは、底の方から温泉が湧き出ているためと考えられる。

4位 マラウイ湖(ニアサ湖) 706 m モザンビーク・タンザニア・マラウイ

マラウイ湖はモザンビーク、タンザニア、マラウイの3カ国にまたがる世界で9番目に広い湖。広さは沖縄と鹿児島を除いた九州地方に匹敵するほど。

水温はアフリカ大陸だけあって年中20℃を超えており温かい。なので、1年中泳ぎ放題・・・とはいかないようだ。

マラウイ湖には非常に多くの貝類が生息している。その中の数種に寄生虫がいるためだ。中でも住血吸虫という種類が非常に危険。水を飲まなければ大丈夫とかそんなに甘い奴じゃない。なんと皮膚を貫通して寄生してくるのだ!

ビルハルツ住血吸虫症の急性期には頻尿血尿が見られる。慢性期に入って膀胱壁の線維化が進行すると、膀胱への尿管開口部が狭窄を来たし、尿管閉塞から水腎症腎盂腎炎腎不全にも進展する。また膀胱壁の虫卵が石灰化し、X線検査で明らかとなる。本疾患により、膀胱癌の発生は30倍に高まると言われている。他に男性では精巣に病変を生じ精液に血液を混じることもある。女性では外陰部、膣、子宮頚部、卵管などに病変を生ずることがある。(引用元:感染情報センター)

こんなに怖い寄生虫がいるにも関わらず、マラウイ湖で泳ぐ人は後を絶たない。それはダイビングの免許が格安で取れるためだ。なんと宿泊費込みで$120!15000円程度で取得できるのだ。寄生虫がいてもとにかく安く抑えたい人は挑戦してみよう。※自己責任でお願いします。

3位 カスピ海 1,025 m ロシア・カザフスタン・イラン

ロシア南部、カザフスタンからイラン北部にまたがる世界一広い湖。→世界一広い湖ランキングはこちら。世界で3番目に深い湖だが、実は深い部分はごく一部分だけだ。北カスピ海は非常に浅く、平均水深は5~6mほどで一番深い部分でも10mに満たない。

カスピ海と聞いて頭にまず浮かぶのがヨーグルト。カスピ海ヨーグルトには他にはない特徴がある。ヨーグルトを作るには乳酸菌が必要だが、カスピ海ヨーグルトはクレモリス菌という種類が使われている。この菌は他の乳酸菌とは異なり、生きたまま大腸に到達することができるのだ。その為、便秘改善、アトピー症状の改善、免疫細胞の活性化など様々なメリットがあるのだ!

・・・ヨーグルトのことばかり書くと売り込もうとしているように思われてしまうかもしれないのでこの辺でやめとこう。

カスピ海は世界一広い湖だけあって様々な生物が生息している。その中でもカスピ海アザラシは特に珍しい。他にも広い湖は数あれど、固有のアザラシが生息しているのはカスピ海だけだ。しかし、このアザラシも毛皮を狙って乱獲されているため、絶滅が心配されている。いなくなる前にぜひ自分の目で見ておきたい。

2位 タンガニーカ湖 1,471 m タンザニア・コンゴ

アフリカと言えばサバンナなどの乾燥したイメージが強いが、世界で2番目に深い湖のタンガニーカ湖がある。4位のマラウイ湖もそうなので乾燥しているというのは勝手な思い込みなのかもしれない。東部アフリカ大地溝帯の中央に位置するタンガニーカ湖は幅40~50kmに対して南北の長さが670kmにも及ぶ細長い湖だ。名前の由来はタンザニアにあるため。そのまんまの名前。日本にあったら日本湖みたいなものか。

この湖は大陸プレート同士がぶつかり合う場所にできたためここまでの深さになった。プレート同士がぶつかり合い、片方が下に潜り込むことで非常に深い湖を形成している。とにかく深い湖ができるにはこのプレートのぶつかり合いというのが必要不可欠な条件のようだ。

1位 バイカル湖 1,741 m ロシア

シベリア南東部に位置し、山脈に囲まれた地溝の中にある。バイカル湖は、長さ600km、幅30km、三日月の形をしている。『世界中の凍っていない淡水の20%がバイカル湖にある』と言われている程膨大な水量を誇る。

バイカル湖は世界最古の湖ともされており、外界から長い年月隔離されていたため固有種が非常に多く生息している。バイカル湖に生息している1300種のうち1,000種はバイカル湖の固有種である。

バイカル湖がここまで深くなった理由としては、2つのプレートの隙間に出来たことがあげられる。元々は海の一部であり、ある時海から切り離された。そして長い年月をかけて徐々に淡水化していった。プレートの移動によって現在も幅2cm、深さ6mmずつおおきくなっている。この大型化が原因で数万年後には北極海と再び合体してしまうという予測がされている。

まとめ

深い湖はほとんどプレート同士がぶつかる場所にできていることが分かる。

プレートがぶつかり隆起したら山脈になり、下に凹んだら谷(湖)になるという意外と単純な原理のようだ。こうやって見るとプレートが動く力はもの凄いということを思い知らされる。

大陸移動説を発見した人は観察だけでこの事実に気付いたということだが、どれだけ観察力が優れていたのだろうか。

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