観葉植物を買ってみたいけど、すぐに枯らしてしまったらどうしよう。
そんなお悩みを持つ観賞植物ビギナーに向けて、育てやすい観葉植物をランキング形式で紹介していく。
初心者が育てやすい観葉植物って?
初心者が育てやすい植物には絶対的な条件がある。それは、『放置していても枯れない=強い』ということだ。正直、園芸店やホームセンターのプロに「初心者でも育てやすくて可愛い観葉植物はどれですか?」と聞くのが手っ取り早い。ただし、プロも客の好みまで把握しているわけではないので、どんな種類が丈夫で自分の好みに合っているのかをある程度調べて行った方がいい。
観葉植物自体は主に熱帯地方原産のものが多く、育てる環境を熱帯の気候に近付けなければならない。そんな中で一般的に強い植物は以下の特徴を持っている。
- 寒さに耐える
- 乾燥に強い
- 日陰に耐える
- 手に入りやすい
これらを考慮したうえで、初心者にも育てやすく、インスタ映えする観葉植物ランキングを作ってみた。
10位 ワイヤープランツ
乾燥:弱い(霧吹きで1日1回水をかけた方がいい)
耐陰性:ある
耐寒性:5℃以上(霜が降りると葉が落ちてしまう)
その名の通り、茎が硬くワイヤーのような見た目をしている。このワイヤーのような茎から小さくてかわいらしい葉がたくさん生えてくる。この品種は日陰にも多少の耐性があるが、水は少し頻繁に上げないといけない。そのため、今回は下の方にランクインした。しかし、決して弱い品種というわけではなく、枝を少し切り取って水につけておくとすぐに根が生えてきてぐんぐん育っていく。条件を整えてあげれば簡単に増やすことができるのもいい。
硬い茎が垂れ下がるようにして伸びていくため、吊るして飾るとインスタ映えする。少量の土でも育てることができるため吊るして飾りやすい点も初心者には有り難い。
育て方によっていろんな表情にすることができるため、色々な部屋に合わせて飾ることができる。何種類か観葉植物を育てたことがあるならワイヤープランツに挑戦してみよう。
9位 パキラ
乾燥:強い
耐陰性:ある
耐寒性:5℃以上(氷点下はNG)
パキラは幹が太いため乾燥にも強く、日陰・日向どちらでも元気に育つ。しかし、耐寒性はランキングの他の品種に比べて少し弱いので冬の気温が氷点下になる地域ではその時期だけ置く場所を考えないといけない。それ以外は強い木なので初心者にも育てやすい。
おしゃれな美容室やカフェなどで腰の高さくらいの枝が編みこまれたものを見かけることが多い。編みこむためにはある程度の長さがないといけないためそこそこの大きさになってしまう。
しかし、実は1本の幹だけのものも販売されている。幹が1本のものはかなり太めで上の部分から緑の可愛い葉が生えてくるので存在感は抜群。
この品種は生長が非常に早いが、剪定(枝や葉を切ること)にも強いので、思い通りの形にアレンジすることができる。おしゃれな形にしてインスタ映えする木に育てよう。
8位 シェフレラ・アルボリコラ(カポック)
乾燥:強い
耐陰性:ある
耐寒性:0℃以上
観葉植物を育ててみようかなと思った人ならどこかで見たことがある品種。ホームセンター、園芸店ならどこでも販売されている。今では100円ショップでも買うことができる。乾燥にも日陰にも寒さにも強い入門用にうってつけの観葉植物だ。葉先が凹に切れ込む愛嬌ある葉をしているため、インテリアとしても人気がある。
非常に強い品種で育てやすいのだが、根の成長が異常に早いという短所もある。大きめの鉢に植えても、すぐに根が底からはみ出してしまう。そのため、数カ月に一度は根を切ってあげないといけない。
7位 ガジュマル
乾燥:普通
耐陰性:ある
耐寒性:0℃以上
ガジュマルと言われてもピンとこない人は沖縄のマングローブに生えている木を想像すればいい。あれがガジュマルだ。木の途中から何本にも枝分かれしているのが特徴だ。これは実は枝ではなく根っこで『気根』と呼ばれている。空気に触れていることからこの名前が付いた。
沖縄などの南国に生えているので寒さに弱そうなイメージがあるが、実はかなり寒さに強い。とはいっても枝が太く水分を大量に蓄えているため、気温が氷点下まで下がると凍って枯れてしまう。
枝の途中から気根を生やすユニークな形をしているため、観葉植物として人気がある。この気根が沢山生えている姿がタコに似ていることからタコの樹=多幸の樹とも呼ばれ、演技がいいとされている。贈り物にもピッタリの品種だ。
6位 ユッカ・エレファンティペス
乾燥:強い
耐陰性:ある
耐寒性:0℃以上
ヤシの木のミニチュアのような見た目のユッカ・エレファンティペスは可愛い見た目から人気の観葉植物だ。”エレファンテイペス”という名前は太い幹がゾウの足に似ていることからきている。
見た目が似ているドラセナの方が『幸福の木』と呼ばれていることもあってメジャーだ。一方、この木も『成長・発展の木』とされており、縁起がいい。さらに、ユッカ・エレファンティペスはドラセナに比べて寒さに強く、育てるのが簡単なので入門にはうってつけの品種。ちなみに私はドラセナを100均で購入して育てたが1ヶ月ほどで枯らしてしまった。
同じような品種で葉に斑点模様があるユッカ・エレファンティペス・バリエガタも見た目が可愛く、インスタ映えするので人気だ。
5位 トックリラン(ノリナ ポニーテール)
乾燥:強い
耐陰性:ある
耐寒性:0℃以上
トックリランは名前の通り、幹の根っこに近い部分が日本酒を入れる”とっくり”のように膨らむ珍しい観葉植物だ。珍しいと言っても形が珍しいだけで、ホームセンターなどで簡単に購入することができる。英名のノリナ・ポニーテールは幹の一番上から葉が垂れ下がるように生えることからきている。
とっくり状に膨らんだ部分に栄養や水分を蓄えているため、乾燥にも栄養不足(日光、肥料)にも強く入門用に最適だ。
ただ、成長速度が非常に早く、地面に植えた場合は下の写真のようにかなり大きくなってしまう。部屋に飾る場合はたまに枝をカットするようにしよう。
4位 サンスベリア
乾燥:強い
耐陰性:ある(3日に1度は日光浴させる)
耐寒性:5℃以上
どこか海藻のような雰囲気を持っている品種。葉は固く独特の模様が入っており、地面から立ちあがって生えてくる。見た目から別名『虎の尾(トラノオ)』とも呼ばれている。
固く立ち上がった様子が勇ましく見えるので、魔よけの力があると昔から信じられていた。そのため、サンスベリアは外からの空気が入ってくる場所に置くといいとされており、ベランダや玄関に置くのがオススメ。玄関は日が当たらない可能性があるが、日陰にも数日なら耐えられるので置いておくこともできる。
また、乾燥にも強いので、家を数日空けることが多い人でも育てることができる。様々なインテリアにもマッチしやすいのでかなりオススメな品種。
3位 サボテン
乾燥:強い
耐陰性:ある(1週間に1度は日光浴させる)
耐寒性:5℃以上(冬の窓際は避ける)
サボテンと一口に言っても数mの大きさに育つ大型のものから数cmほどにしか育たない種類まで様々。日本ではインテリアにする人が多いため小型種に人気が集まっている。元々砂漠などの乾燥した栄養が少ない地域に生息していたため、乾燥にも強く育てやすい。ただ、温かい地域の植物なので寒さには弱い。しかし、冬でも窓際などを避ければ普通に育てることができる。
サボテンを選ぶ際に注意したいのが、育てやすさ・形・とげ雰囲気だ。
私が育てているサボテンちゃんは金晃丸(キンコウマル)金鯱(キンシャチ)緋牡丹(ヒボタン)の3種類。どれも比較的育てやすい品種で見た目も可愛くインスタ映えすること間違いなしだ。
2位 ポトス
乾燥:強い
耐陰性:非常に強い(少し元気がなくなったら日光浴させる程度でいい)
耐寒性:5℃以上
ポトスは今回ランクインしている他の品種に比べて葉の色が黄緑に近く、部屋の雰囲気を明るくしてくれる。どんな色を基調とした部屋にも合う品種だ。色だけをみると少し弱そうな印象を受けるがそんなことは無い。日陰に強く、乾燥にも強いのでほとんど手がかからない。
ポトスの特徴的な点として『ツル』を伸ばして生長するということ。高い場所から垂らして育てることでかなりインスタ映えする見た目になる。候補としてはトイレの棚から垂らして置いたり、ハンギング鉢に植えて天井から垂らしたりと高い位置から置いた方が見栄えが良くなる。
日陰に強いポトスだからこそできる飾り方だ。
1位 ミント
乾燥:非常に強い
耐陰性:非常に強い
耐寒性:日本ならどこでもOK
ミントと言えばパフェの上に乗っているあの葉っぱだ。私は他に使い道を知らなかったのだが、ミントティーや入浴剤にしたりとかなり使い道があるようだ。
なぜ使い道の話をしたかというと、ミントは庭に植えてしまうとすごい勢いで成長し、他の植物を枯らせてしまうほど繁殖力が高いのだ。抜いてもまた生えてくるので除草剤でどうにかするしかなくなる。これを他人の家まで広げてしまうことを『ミントテロ』というらしい・・・。
これだけ繁殖力が強いということは何もせずとも元気に成長してくれるとも言い換えられる。初心者にうってつけの品種なのだ。地面に直接植えずに、プランターや植木鉢に植えれば何も問題はないので、観葉植物を買ってもすぐに枯らしてしまうずぼらさんに最適だ。
さらに、ミントはきちんと手入れしてあげればとてもかわいらしい見た目をしているのでインスタ映えを意識している初心者にもおススメ。
まとめ
今回は初心者が初めに育ててみるべき観葉植物を集めてみた。
この子たちを育てることができてから少し難しめの品種に手を出してみよう。
この子たちを枯らせてしまうようでは他の品種を育てることは難しいかもしれない・・・。