世界で2番目に狭い国は?と聞かれて答えることはできるだろうか?
1番狭い国は中学校の社会で習うので知っている人も多い。今回は意外と知られていない世界で面積が狭い国1位~10位までを紹介していこう。
※ちなみに日本は136位で377,930km2、東京の面積は622km2
10位 セントクリストファー・ネイヴィス / 261km2
セントクリストファー・ネービスはプエルトリコの東側にあるカリブ海の島国。
これだけ小さな島国だが、人口は5万人を超える。最近までイギリス領だったが、1983年に国家として独立した。
この島は火山島であるため、温泉がわき出ている。1778年に建てられたバース・ホテル&スプリング・ハウスというカリブ海で最も古い温泉のリゾートホテルもある。
9位 ニウエ / 260km2
ニウエはニュージーランドの北東にある小さな島国。独立したのは1974年のことで、ニュージーランドの自由同盟国という位置づけになっている。
人口は2018年現在で1000人ほど。経済の衰退が原因で人口は減少している。
これだけ小さな国だが、実はサンゴ礁で形成された世界最大の島でもある。
8位 クック諸島 / 236km2
9位のニウエの東側にあるクック諸島を有する島国。15の島々が広い範囲に点在しており、ラロトンガ島が本島となっている。人口は1万人ほど。
小さい国ながら、火山によって形作られているため、険しい山も有している。
ニュージーランド人にとっては沖縄のような感覚の場所であり、ハネムーンで訪れる人が多いようだ。そのため、観光スポットがきれいに整備されていて、旅行にも行きやすい国だ。
7位 マーシャル 諸島共和国/ 181km2
マーシャル諸島共和国太平洋上に浮かぶ島国。1986年に独立し、国際的に国家として認められた。人口は6万人ほど。
数々の島が円状に存在しており、『真珠の首飾り』の別名で知られている。
マーシャル諸島と言われてもピンとこない人も、ビキニ環礁という単語は聞いたことがあるはずだ。あの悪名高い水爆実験が行われた場所だ。
6位 リヒテンシュタイン公国 / 160km2
リヒテンシュタインはオーストリアとスイスの間にある小さな国家である。ドイツ語を公用語としているが、ドイツに支配された歴史は無く、1806年に独立した。
世界的にも珍しい永世中立国の一つで軍隊を持たない国である。これだけ小さな国ではあるが、銀行運営や切手の発行による収入により国益は安定している。
リヒテンシュタインの切手が展示された郵便博物館は是非とも訪れたい場所の一つだ。
5位 サンマリノ共和国 / 61km2
サンマリノはイタリアの北部の山岳地帯にある小さな国家。周りはイタリアに囲まれていて、サンマリノを訪れる際にはイタリアの空港を経由することになる。1631年に独立を認められた堺最古の共和国でもある。
小さいながらも長く存続しているので、中世を感じることができる多くの歴史的建築物が存在している。首都のサンマリノの街並みは中世ヨーロッパの雰囲気をそのまま残しているので一生に一度は見る価値ありの場所だ。
4位 ツバル / 26km2
ツバルはオーストラリアの東南東に位置する小さな島国。首都はフナフティで、イギリス連邦加盟国の一つである。人口は約9500人ほど。
海抜は最高で5mほどしかなく、海面上昇により消滅してしまう可能性がある国の一つである。
ツバルは天然資源が少なく、他の国からの距離も遠いため、観光業も発展していない。そのため、収入源はほとんどが他国からの支援である。
3位 ナウル共和国 / 21km2
ナウル共和国は太平洋南西部にある小さな島国である。人口は1万3千人ほど。
ナウル島は珊瑚礁でできており、ダイビングスポットが数多くある。島の地面はサンゴ礁が風化してできた石灰質の土壌でできており、非常に不思議な地形を生み出している。
2位 モナコ / 2.02km2
モナコはフランスの地中海沿岸にある独立都市国家。世界でも有数の高級住宅街としても知られており、高級カジノやヨットハーバーがある。人口は国土面積に比べて非常に多く3万8000人ほど。
年に一度モナコ市街地で行われるF1レース「モナコグランプリ」が有名だ。これを見るためだけにモナコに別荘を買った大富豪もかなりいるそうだ。
1位 バチカン / 0.44km2
バチカン市国はイタリアのローマの中にある都市国家で世界一狭い国として知られている。この国にはローマ教皇が住まわれており、ローマカトリック教会の総本山という位置づけになっている。人口は1000人ほど。
この狭い国土の中に、カトリックの総本山の名にふさわしい美術品や建造物が数多く存在している。
中心部にあるバチカン美術館には古代ローマ時代の彫像や、ルネサンス期のフレスコ画、ミケランジェロの天井画が展示されている。