世界には色んな野菜がある。
国際化が進み日本国内でいろいろな国のものを食べられるようになったが、まだまだ珍しい食材が世界には存在している。
そこで今回は「何これ?」と思わず言ってしまうような野菜をランキングにて紹介しよう。
第10位 仏手柑(ぶっしゅかん)
原産国:インド東部
仏手柑は江戸時代にインド東部から伝わり、現在は観賞用に栽植されている。
カボスや柚子の仲間。
先端が指先のように分かれている。これがブッダの手に見えたのだろう。これが名前の由来だ。英名も『buddhas-hand』。
驚いたことに実がなく、断片はどこを切っても白い綿のようなものが詰まってるだけ。ユニークな形を活かし、生け花や茶道の席で使われたり、芸術家に好まれ彫刻や絵皿にも描かれることがしばしばある。
第9位 ホワイトコーン
原産国:アメリカ
ホワイトスコーンは、読んで字の如く「白いとうもろこし」生でも食べることができて、黄色のとうもろこしよりも甘味がある。黄色のとうもろこしとの大きな違いは、「見た目」と「甘さ」である。ピュアホワイト、サニーショコラ、ホワイトレディー、雪の妖精、ロイシーコーン、プラチナコーン、バニラッシュ、ルーシー90など名前が独特で気になる品種。
第8位 カステルフランコ
原産国:イタリア北部
カステルフランコはまるで、バラの花びらのような形をした野菜。クリーム色と紫色で、斑点模様が美しい。サラダなど副菜の彩りとして使われている。「冬のバラ」「オーキッドレタス」とも呼ばれイタリアの高級野菜。産地の地理的環境や風土に由来する優れた特質をおつ産品を表す「保護指定地域表示(IGP)」を受けている。
第7位 フダンソウ
原産国:地中海沿岸
英名はスイスチャード。
カラフルな茎や葉脈を持つビーツの仲間。赤、オレンジ、黄色など、茎の鮮やかな色が特徴。ポリフェノールの一種である「ベタレイン色素」によるもので、そのせいで茎が鮮やかな色になる。食用以外に観葉植物としても人気が高い。
第6位 ストロベリートマト
原産国:北アメリカ~熱帯アメリカ原産
ストロベリートマトは食用ほおずきの一種。がくが袋状に大きくなり、その中に実が包み込まれている。プチトマトやいちごのような甘酸っぱい味。鮮やかな色の実が特徴で、観賞用の植物としても栽培されている。
第5位 アイスプラント
原産国:ヨーロッパ、西アジア、アフリカ
アイスプラントは表皮に塩を隔離するための細胞があるので、葉の表面にまるで凍ったように見えることから名づけられた。その細胞は、「ブラッダー細胞」というもので、土の中から吸収したミネラルが蓄えられている。塩分も一緒に蓄えられているので、ドレッシングなど調味料とつけなくても塩気がある。野菜と思えない何かの植物のようで不思議な野菜。
この特徴のため、海水に近い塩分濃度の水でも栽培が可能だ。
第4位 バターナッツかぼちゃ
原産国:南アメリカ
バターナッツかぼちゃは別名、「バターナッツ・スクワッシュ」とも呼ばれる。見た目もあいらしいひょうたん型、ナッツのように風味がある。日本では見慣れないが、欧米ではポピュラーな野菜。形は珍しいが、甘さは控えめである。
スープにしたりオーブンで焼くだけでおいしい。
第3位 フィンガーライム
Ivar the Boneful, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
原産国:オーストラリアの沿岸国境地域
フィンガーライムはキャビアのような粒が溢れ出るのが特徴。柑橘類の中の「香酸柑橘(こうさんかんきつ)」呼ばれるものに属している。文字通り、香りや酸味が薬味や風味付けのために用いられる。「フルーツキャビア」「森のキャビア」とも呼ばれ、彩りと爽やかさを添えてくれる。国内での生産は僅かな貴重な高級食材。インパクトがあると評価され、最近は国内の高級レストランがフィンガーライムを使用し始めている。
第2位 アーティチョーク
原産国:地中海沿岸
ヨーロッパやアメリカなどではポピュラーな野菜。日本には江戸時代にオランダから渡来した。和名は朝鮮薊(ちょうせんあざみ)。アーティチョークは高さ約2メートル。それに対して葉は50~80㎝近くもあるキク科の多年生植物。種類によって育つスピードが違い、たくましい生命力を持つ。紀元前から高級野菜として珍重されていた。日本では入手困難で、さらに価格も高く、食卓に馴染みのない食材。
第1位 ロマネスコ
原産国:ヨーロッパ
ロマネスコは、イタリア語の「ブロッコロ・ロマネスコ」から由来されている。カリフラワーの一種で、黄緑佐護(キミドリサンゴ)やサンゴ礁と呼ばれている。印象深い見た目、フラクタル(自己相似)と呼ばれる幾何学模様で、この模様から昔は「悪魔の野菜」「神が人を試すために作った野菜」と言われていたそうだ。