私が子供の頃には普通に使っていた物が今は使われていない。少し寂しいような、懐かしいような気持ちになる。
とはいっても、自分も言われるまで無くなったことに気づかなかったくらいなので、本当に必要が無くなったということなのだろう。
今回はそんな今は亡き物たち、つまりは今の子供たちが使ったことが無いものたちをランキング形式で紹介しよう。ランキングは知らない子の割合で決定した。
10位 使い捨てカメラ 40%
『修学旅行には使い捨てカメラを持って行っていた世代』ど真ん中の私は使い捨てカメラの裏技まで知っていたくらいだ。※ネジを巻いて叩くとフラッシュだけ光るとか。
今ではデジカメを使っている人がほとんどだし、携帯のカメラで別に問題は無いくらいだ。富士フィルムがフィルムの生産から撤退したことからもこの業界の衰退がうかがえる。
今の子供たちには全くなじみが無いので使える子供は数%程度。と思っていたら、意外と使えることもが多いようだ。
実は今女子高生を中心に使い捨てカメラのブームが来ているのだ。とはいっても、写るんですのようなタイプではなく、チェキ(その場で現像できるタイプ)の方だ。携帯で写真を撮っても現像しない人が多いのですぐに写真になるのが人気の理由のようだ。
9位 カセット式ウォークマン 50%
もう今はほとんど見かけなくなったものの代表格ではないだろうか。
カセットからCDになり、MD、ウォークマンともの凄い発展を遂げてきた記録媒体業界。今はCD数百枚分くらい余裕で録音できるほどの容量になっている。
その一番最初に軽量化という部分を考えられたものがこの『カセットテープ』だろう。元々はレコードだったので、とてつもない発明だった。
ただ、現在の子供たちには全くなじみが無く、カセットを差し込む際の向きや、再生の仕方等々、ほとんど使えないようだ。
子供たちに使わせてみたところ、音楽が流れると歓声が起こるほどだった。
8位 赤外線通信 55%
今の子供たちには赤外線は馴染みが無いはずだ。携帯ゲーム機も電波で通信するし、携帯の連絡先を交換するのもLINEなどのSNSで完結する。
わざわざ携帯同士を近づけて交換する必要がないのだ。とても便利な世の中になったものだ。
ただ、好きな子と携帯を近づけて連絡先を交換する時のドキドキ感はよかったなあ・・・。
7位 マッチ 60%
昔はどこの家に行っても仏壇に線香とろうそく、マッチがあった。それをこそっと持ち出しては火遊びをしていた。爆竹やロケット花火も今より簡単に買えたので、公園で爆発させて遊んでいた。
今はライターがあるので、わざわざシケったら使えなくなるマッチを使う人は少ないのだろう。
ただ、マッチで黄リンの発火や摩擦熱というものを体感できないというのは今の子供たちにとって不利益ではないのかとも思う。
6位 栓抜き 65%
今の家庭で瓶ビールを飲んでいるほど余裕があるところは少ないのではないだろうか。私が小さい頃は父の瓶ビールを開けたいと駄々をこねていた記憶がある。
現在の酒類売り上げランキングでも上位はほとんど発泡酒が占めている。今の子供たちが王冠がはまっている瓶を見る機会はほとんどないのでこれだけ高い割合になったのだろう。とはいえ、ほとんど使う機会は無いので使えなくてもどうってことは無いのだが。
5位 アルコールランプ 70%
昭和生まれの人たちにとって、理科の実験と言えばアルコールランプというくらい定番の道具だった。先生の指示が出ていない時に火をつけて、こっぴどく叱られたという人も結構いるのではないだろうか?
こんな定番商品が最近の学校では使われなくなってきているそうだ。第一の理由は危険だから。アルコールをこぼして延焼してしまうことや、アルコールについた火は色が薄く見えにくいためである。
次に、アルコールランプで遊んでしまう子供が多いということ。理科の実験ではアルコールランプは脇役であり、これで沸騰させたり、温めたりする『もの』が本来の主役のはず。しかし、子供は色んな物に興味が移りやすく、本来の主役ではなくアルコールランプに注目してしまう。これでは実験の主旨を理解できなくなるという理由だそうだ。
そのため、現在の学校ではガスコンロが主流になってきている。
4位 ストーブ 75%
このタイプの石油ストーブはやけどや火災の原因になるので最近は学校で姿を消しつつある。思い返してみると、雪が積もった時に校庭で遊んで濡れた手袋を乾かしていたらボヤ騒ぎになったことが1度や2度では済まない。
現在の学校ではファンヒーターやエアコンを使用しているというところが多いようだ。
まず、ストーブを付ける時にマッチ使うので、ストーブに火をつけることができない子供が75%となった。
3位 缶切り 80%
今の缶製品はほとんどがプルタブ式になっており、缶切りを使わなくても開けることができる。そのため、缶切りが無い家庭が増えたため、使える小学生が少なくなっている。
ただ、災害用備蓄の缶詰は保存期間が長く、まだ缶切りを使用するタイプのものも残っているので使い方くらいは知っておいた方がいいかもしれない。
2位 公衆電話 85%
公衆電話はほとんど街で見かけなくなった。ただ、災害時用に少しは残っているのだが、大人でもほとんど使用することは無い。今の子供たちは携帯電話をもっているので、使ったことが無い子供が大半。
使わせてみると、10円玉を入れることすら知らなかったり、入れる場所が分からなかったりと災害時に使用できるのか?と不安になる結果となった。
昔はベリベリ財布の中にテレフォンカードを1枚は入れていた。懐かしい。
1位 かんしゃく玉 ほぼ100%
かんしゃく玉は爆竹の一種で、火薬と細かい石を和紙で巻いただけという簡単な構造をしている。固いところに投げつけるだけで発火し、結構な破裂音を出して爆発する。
これだけ簡単に発火するのだからポケットに入れたまま転ぶと大変なことになる。こういう危険性が問題視され現在は製造は終了している。そのため、ネットでは価格が高騰し、数袋で1万円を超える価格で販売されている。※昔は駄菓子屋で30円で買えた。懐かしい・・・。
昭和生まれの悪ガキ達は、パチンコ(スリングショット)で飛ばしたり、道路に敷き詰めて車が通るのを待ったりと今ならSNSで炎上しそうな使い方をしていた。
今は手に入らないので使うことができる小学生はほぼ0%という結果になった。
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