大人になって子供の授業参観に行くと懐かしい半面、
『あれ?何かが足りない。』
という気持ちになる。
昔の学校には当然のようにあったのに、現代の学校から消えてしまったものを15個見てみよう。
10位 プールの横の水槽・目洗い場
プール横で腰までつかる小さなプールの正式名称は『腰洗い槽』。これは、プールに雑菌を持ち込まないために、塩素を濃いめにした腰洗い槽に少し使って消毒するためのもの。最近の実験によると、腰洗い槽に5分浸かった場合と、流水で30秒水着を洗った場合とでは除菌率に大差はなったようだ。さらに、塩素による体への悪影響を考えて廃止に動いている学校が多い。今現在使用している学校は3割ほどしかないそうだ。
同様に目を洗う水道も姿を消している。水道水で目を洗うと目の表面にあるムチンという保護物質まで流されてしまう。昔は塩素を洗い流さないといけないということで推奨されていたが、涙による自浄作用の方がいいということで、今の学校では目を洗うような指導は行っていないそうだ。
9位 ブルマ・スクール水着
スクール水着とブルマも最近の学校では無くなっている。※これは最近というわけでもなく、私が学生だった頃には短パンに代わっていた。(十数年前)
この原因は、マニアックな趣味を持った大人が集まる『ブルセラショップ』(ブルマやセーラー服を扱っている店)に現役の小学生、中学生が履いていたものが販売されていたことが大問題となったため。
この事件後、体育であそこまで短いズボンの必要があるのか、水着の露出は抑えられないのかという世論が巻き起こり廃止となった。
8位 焼却炉
焼却炉は唯一学校公認で火遊びができる場所だった。用務員のおじさんの手伝いをするという名目で色んな物を燃やしたりしていた。ゆるい時代だった。
現在はプラスチックを燃やすと出るダイオキシンの問題や、近隣に煙が飛んでいくなどの問題から無くなってしまった。代わりに、廃棄物処理業者に依頼しているようだ。
7位 連絡網
連絡網は名簿屋で高値で取引されていることが発覚し廃止となった。
連絡網で好きな子の電話番号を知ることができたのは遠い昔の話だ。
6位 アルコールランプ・石綿付き金網
アルコールランプは理科で使う道具の中でも定番中の定番だった。石綿付き金網はその上に乗せて使う、金網の真ん中に白い石みたいなものが付いているやつだ。これはビーカーやフラスコが熱くなり過ぎないようにする道具。
アルコールランプは火をつける時にマッチを使うし、アルコールがこぼれたら危険ということで無くなっている。※マッチを使えない小学生が増えたことも原因の一つ。⇒え?こんなものも知らないの?今の子供たちが使ったことが無い物ランキング
また、石綿付き金網は石綿(アスベスト)が問題視され、学校から姿を消した。
5位 ぎょう虫検査
ぎょう虫は人などの哺乳類に寄生する寄生虫。寄生されると、腸内で栄養を横取りされ、栄養失調になる(現代の栄養状態なら問題は無い)。また、就寝時に肛門周辺に移動して産卵するので肛門にかゆみを生じる。
日本では昭和33年から、小学3年生以下の子供にぎょう虫卵検査が義務付けられていた。検査の方法は、起床時に肛門にテープを張って付着しているかどうか見る方法が用いられていた。
ただ、衛生環境が改善したことを受け、九州の一部地域を除いて、平成27年度(2015年度)限りで廃止される事になった。
4位 名札
名札を忘れると廊下に立たされていた記憶があるが、今の小学生を見ると付けていないことに気づく。
単純に個人情報をだだ漏れにして歩いているようなものなので廃止になったようだ。
名札にシールを張って個性を出していたあの頃が懐かしい。
3位 座高計
足が短い人たちにとって地獄の時間だった座高測定。こんなもの測る必要があったのか?
お決まりの「俺より身長低いのに何で座高は高いの?」と言われてしまう。
昔は座高が高い人は内臓の発育がいいという説があったため、成長期の座高を測っていたようだ。ただ、内臓の成長具合と座高に相関関係が見られないという結果が出たため、測定自体が行われなくなった。もっと早くに無くなって欲しかった・・・。
2位 チャイム
授業中にチャイムを聞くと、晴れ晴れとした気持ちなったものだ。やっと外で遊べる、やっと帰れる。
今の学校では懐かしいこの音を聞くことができなくなってきている。
チャイムが無くても自分で時計を見て行動できるようにするためと、近隣への騒音防止のためだ。
ただ、この騒音の問題に関しては田舎の方では特に問題になっていないため、残されている。
1位 チョーク
今や学校の授業はチョークは使わない。学園ものアニメでは定番だったチョーク投げは今は古き時代の風習となっているようだ。代わりにホワイトボードや進んでいるところではタブレットを使って授業を行っている。
チョークが廃れる原因となったのは、粉が出るところ。この粉が肺に入ると悪い影響が出るとまでは言い切れないが、体にとって好ましくは無いということだそうだ。
少し過保護過ぎるように感じるのは私だけだろうか?