決して足を踏み入れてはならない場所ランキング

人類が誕生して数万年。

人間は色々なことを知ってきた。人間がここまで生き残って来れたのは様々な知識を得たからだ。

この知識を得るということの根底には、何かを知りたいという欲求「知的好奇心」が関係している。

人間はやるなと言われたら逆に気になるようにできているのだ。

思い当たる節があるだろう?

ということで今回は、絶対に踏み入ってはならない場所ランキングをご紹介しよう。

決して足を踏み入れないように!

目次

10位 クレバス

氷河や雪渓などにある深い割れ目のこと。

雪に覆われ見えなくなっているクレバスは『ヒドゥン(hidden:隠れた)クレバス』という。クレバスは氷の割れ目なので登るための足場は全て垂直に切り立った氷の壁。つるはしを刺して登ろうにも崩れやすいため登れない。

落ちたらまず登ることはできない。

生存率はほぼ0%だ。

クレバスの怖さを知ってもらうにはこの事件が一番いいかもしれない。

京都山岳会登山隊の白水ミツ子隊員が、第一キャンプからベースキャンブへ下山中、ボゴダ氷河のヒドン・クレバスに転落、死亡したのは、一九八一年六月十日のことであった。
もちろん、この日、死亡がはっきりと確認されたわけではなく、救出が困難なままに、氷河の中に見捨てざるを得なかったのである。白水隊員は救出の断念を自ら望んだが、暗黒の氷の割れ目の中で、一条の生の光に望みを託しながら最後まで死とたたかっていたとすれば、その死亡日付はあるいは半日か一日、変更されることとなるわけである。
記録――六月十日午前十一時二十分、ボゴダ峰第一キャンプから三十分ほど下ったアイスフォール帯直下の広い雪原状の氷河上で白水隊員はクレバスに転落した。
直ちに第一キャンプに緊急連絡され、第二キャンプからかけつけた救助隊員が現場に到着したのは十三時十分。彼女の生存は確認された。宮川隊員がクレバスへの下降を試みる。
入口は八十センチくらいの人間がやっとひとりくぐれるくらいの氷の割れ目だが、中に入るにしたがってさらに狭くなり、上から四メートルのところで少し屈曲して幅は五十センチくらい。そこで下の方にひっかかっているザックが見えた。しかしそこからはさらに狭くなり、靴を真っすぐにしては入れず、アイゼンの爪が効かない。ザイルにぶらさがったままの状態で、少しずつ降ろしてもらい、ようやくザックに達する。「大丈夫かあ」期待をこめてザックに手をかけるが、その下に白水さんはいない。声をかけると、応答はあった。が、まだはるか下の方である。
そこからは氷の壁はまた少し屈曲し、真っ暗で、さらに狭くてそれ以上は下降できない。やむなくザイルの端にカラビナとへッドランプをつけて降ろす。一○メートル(上からは二○メートル)降ろしたところで彼女に達したようだが、彼女自身どうにもザイルをつかまえることが出来ないのか、ザイルはかすかな手ごたえを感じるが、そのまま空しく上がってくる。
そういう作業を何度も「しっかりしろ」と大声で彼女に呼びかけながらやっている時に、
「宮川さぁーん、私ここで死ぬからあー」
「宮川さぁーん、奥さんも子供もいるからー、あぶないからぁー、もういいよぉー」
という声。かなり弱った声だったが、叫ぶような声だった。彼女自身でもう駄目と判断してのことだろう。
まったくやり切れない気持ちだった。声が聞こえてくるのに助けられない。くやしさが全身を貫く。
十六時、彼女の声はまったく聞こえなくなった。カメラ助手の新谷隊員、そして当日頂上アタックした山田、大野両隊員もクレバスに降りた。しかし誰も宮川隊員が降りた位置より下には行けず、二十一時ついに救助作業を打ち切った。(京都山岳会隊・宮川清明隊員の手記)
白水さんは二十九歳、独身だった。

引用元:みちくさ新聞

どうだろうか。声は聞こえるのに助けられない。

落ちたら最後、一人で死を待つしかない・・・。

9位 北センチネル島

インド領アンダマン諸島中の島。この島は自然が豊かで内部はほとんど森林地帯。

この島には先住民であり、センチネル語を話すセンチネル族が住んでいる。

この場所は他の島とは異なる一つの特徴がある。普通の島なのに誰も上陸できないのだ。

その驚愕の理由はセンチネル族が非常に排他的で島に上陸した者を殺害してしまうからだ。

以前密猟をしていた2人の男が船の上で昼寝をしていると船が流され北センチネル島に漂着してしまう。その時島民は2人を弓矢で射殺している。

後にインド政府が2人の遺体を回収するためにヘリコプターで上陸を試みたが、島民の弓矢による熱烈な歓迎により断念した。

更にインド政府は数度の接触失敗を経て、現在では不干渉の立場を取っており、彼らとの接触を図る行為を刑罰の対象としている。同島から5km以内に接近することも違法とした。

だが、何も最初から人を襲うような民族ではなかった。はじめは島外からの来訪者を歓迎するとまではいかないものの、ある程度の交流を持っていた。しかし、海賊が島民に対して略奪行為を行ってしまった。これが原因で島に上陸する者全てを殺害対象とみなしてしまったのだ。

2017年現在、外界と交流がない民族の一つだ。

この島には絶対に足を踏み入れてはならない。

8位 イジェン山・イジェン湖

インドネシア、ジャワ島にある活火山。

この火山にはイジェン湖という湖があり、この湖はとてもきれいな特徴を持っている。幻想的な青い水に満たされているのだ

私が一生で一度は見てみたい景色の一つだ。

しかし、この綺麗な見た目に反してとても危険な特徴もある。

この青い水は火山ガスが高濃度で溶け込んでいることを示す色でもある。火山ガスが水に溶けているといっても、ピンと来ないかもしれない。簡単に言うと「高濃度の硫酸」で満たされている。また、立ち上る蒸気のようなものは以前よくニュースで報道されていた悪名高い超猛毒の硫化水素だ。『世界の猛毒ランキングはこちら。』

硫酸といえば理科の授業でどれほど怖いか説明を受けているはずだ。酸の強さを表すPhは0.1(数字が小さいほど酸性が強い)であり、もちろん知らずに泳ぐと即死だ。

湖の近くで暮らしている人々は、危険を承知でこの湖に近づき、硫黄を採取して売ることで生計を立てている。

もちろんこれだけ有毒なので平均寿命は短いようだ。

しかし、意外なことにイジェン湖の観光ツアーは充実しており、毎年何人も訪れている。観光ツアーで行けば、ほぼ安全に青い湖を見ることができる。※それでも確実に安全とは言い切れないので行くなら自己責任で。

7位 ナトロン湖

ナトロン湖はタンザニアにある湖。大きさは雨季や乾季などの時期によるが、最大で長さ57キロ、幅22キロ。水深は3メートル程しかない。

 

別名”炎の湖”と呼ばれる。その名の通りとても赤い色をしている。しかし、いつもこのような赤い色をしているわけではなく、水中の微生物が大繁殖する時期だけこのような色になる。

この湖はフラミンゴの繁殖地としても有名で、200万羽以上のフラミンゴが集まる。フラミンゴの羽の色がピンク色なのは、この湖が赤い原因である海藻類を食べているからだ。

さらに、この湖の一番の特徴はアルカリ性がとても強いことだ。

なぜ、このような特徴を持つのかというと、この湖は火山によってできた湖で、主成分は炭酸ナトリウム重曹であり、どちらもアルカリ性が強い物質なのでアルカリ性となる。

この湖のアルカリ成分はエジプトでミイラを作るときに使用されていたもので、生物の死体を腐敗させずに石化させる効果がある。

とても不思議な光景なので、『ナトロン湖 石化』で検索をかけてみて欲しい。

6位 流砂


流砂は自然の脅威の中でも怖い部類に入る。噴火や津波などの災害も怖いが、一瞬で命を奪ってくれるのがまだ慈悲深い。

流砂はそんなに簡単に恐怖から解放してくれない。逃げようともがけばもがくほど更に沈んでしまう。逃げる努力をしなくても沈んでいく。完全に飲み込まれるまでのスピードが遅いので、死ぬまでに何度も人生を振り返ることができる。

流砂は液状化現象が原因であり、地下水の力によって地表の砂が下に沈んでいく。この時、ダイラタンシー現象が起こっており、もがけばもがくほど抜け出すことができなくなる。ダイラタンシー現象は家にあるもので簡単に実験できるので実際に確認してみよう!百聞は一見に如かず。

5位 王の小道


Diputación de Málaga. Fotógrafo: Juan María Álvarez de Espada.

スペインのマラガ北部にあるスペインのマラガの北部にあるダム建設現場へ通ずる小道で「王の小道」と呼ばれる。2000年から2015年まで立入禁止となっていたが、ロッククライマーなどが無許可で入り死亡事故が後を絶たなかった。

道から底にある川まで約100mある。もし足を滑らせたら、落下中に来たことを後悔することができる。

現在は安全面が改善され、ロッククライミング初心者でも安全にハイキングを楽しむことができる。しかし、落ちたら危険なことには変わりないので行く前によく考えたほうがいいかもしれない。

4位 カラチャイ湖

ロシアの南西チェリャビンスクの、カザフスタンとの国境近くにカラチャイ湖という美しい湖がある。だが、『この湖畔に1時間佇むと6000ミリシーベルトの放射線を受け、致死量を超える。』放射線は目に見えず、無味無臭なので被爆していることを自覚できないのが恐ろしい。

世界で最も危険な湖の一つとして必ず名前が挙がる。

カラチャイ湖が大量の放射線を出す原因となったのは1950年に起きた”ウラル核惨事”という事故だ。

この事故は放射性廃棄物の危険性を軽く見ていた当時の科学者たちに衝撃を与えた。当時は放射性廃棄物は川や湖に垂れ流しにされていたが、ある程度の危険性が見出され、タンクに貯蔵することになった。しかし、廃棄物は常に核反応を起こしており、大量の熱を出し続けている。当時の貯蔵タンクにも冷却装置が取り付けられていたが、不幸なことに装置が壊れてしまった。その後、多量の熱により大爆発を起こし、広大な範囲に放射性廃棄物を撒き散らしてしまった。

広がった廃棄物の中に半減期が長い物質も含まれていたため長い間危険な状態が続いている。

3位 ユンガスロード


引用元:Rutas Increibles|OJOS

別名『Death Road(デスロード)』。ほぼ全ての道が一車線で道幅が車一台分も無いところまである。毎年100人以上が転落死していることからデスロードの異名がついた。

このデスロードはボリビアの首都ラパスからユンガス地方に延びている約80kmの道のことを指す。一番高いところと低いところの高低差が3000m。富士山を頂上まで登って下るのとほぼ同じだ。

基本的にガードレールはなく、高いところでは道路から谷底まで垂直に800m切り立った場所まである。

しかし、ここは地元民の生活を支える主要な道路であるため交通量が減ることはない。

興味本位で行ってすれ違わないといけない状況になる前にやめておいた方が無難だろう。

2位 ダナキル砂漠


引用元:Danakil Desert|ORANGE SMILE

ダナキル砂漠は人間が生きていくのが難しい砂漠の中でも群を抜いて危険だ。ここをただの砂漠とは思わない方がいい。

エチオピア北東部に広がるダナキル砂漠
元は海の底だった為、非常に標高が低くマグマが地表の近くを流れており、噴出したアンモニアや硫黄が大地を極彩色に染めていく・・・

緑やオレンジ、黄色などの原色に彩られた不思議な景色を楽しむことができる”ダナキル砂漠”
地球とは思えぬ毒々しいこの奇怪な風景は、数億年前の地球の原初の姿と言われています

この特異な景色は、エチオピアのダナキル砂漠にあるダロール火山で見ることが可能で、旅行ツアーも組まれていますがかなりの危険地帯ということを理解しておく必要があります

ここ、ダナキル砂漠(ダロール低地)は非常に地殻が薄く、マグマがすぐ下まで迫っており、地表に温められたお湯が噴出!いつ爆発してもおかしくない状態だそうです
(ナショナルジオグラフィックによって、”地球上で最も過酷な場所”という称号を与えられています)

ダナキル砂漠|Ungra News

どうだろうか。これを読んでも行ってみたいと思う君はとても勇気があるかとてもバカのどちらかだろう。行くとしても旅行ツアーを利用したほうが身のためだ。

1位 オケフェノキー湿地

オケノフェキー湿地は北米最大の湿地帯だ。山手線の敷地10個分以上の広さがある。(私は関東在住では無いのでピンとこないが。)

ここは雄大な自然が広がっており、ボートでのツアーなどがある。しかし、絶対に気をつけないといけないことがある。

なんと、このオケノフェキー湿地はワニの楽園なのだ。

ワニは日向ぼっこをしている映像などから動きが遅いと思われがちだが、尻尾の付け根の位置まで水面から出すことができるジャンプ力を持っている。大型のワニなら水面から3mくらいの位置まで届く計算だ。

いくらボートとはいえそこまでの高さはないので水の中への注意は怠らないほうがよさそうだ。

まとめ

いかがだったろうか。このランキングを見て危険な場所に行ってみたくなった君は人類の進化に必要な存在だ。誰かの尊い犠牲が無いと危険な場所の探索は進まない。※私は遠慮しておくが・・・

しかし、危険な場所ほど美しい景色であることが多いのはなぜだろうか。人間を景色で引きつけておいて死に追いやる。なにかとてつもないものの意思を感じるのは私だけだろうか。

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