ダーウィン賞(ダーウィンしょう、英: Darwin Awards)は、進化論者であるチャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた皮肉の「名誉」であり、ダーウィン賞は、愚かな行為により死亡する、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞である。
なお、優れた業績を挙げた生物学者に授与されるダーウィン・メダルとは全く関係が無い。
このようにダーウィン賞はアメリカでおバカな死に方をしてしまった人に与えられる賞のことだ。こんなブラックジョークは不謹慎だ。という人もいるかもしれないが、自業自得としか言えないものばかりなのでぜひ見ていってくれ。
10位 風船1000個を付けて飛び立ち、遭難して死亡
小さい頃に誰もが夢見る風船で空を飛ぶ。これを実際に大人がやってみて死亡するという事件がブラジルで起こった。
風船で飛び立ったのは神父で、慈善事業を行うためだったようだ。風船で飛んでどんな慈善活動をしようとしていたのかは謎だ。この神父が飛ぶ時には約1000個もの風船を体に付けていた。浮くまでは簡単だが、どうやって降りる気だったのか。とてつもなくアホな死に方だが、慈善事業のために行ったということでまだマシな部類に入る。
『人が風船で飛ぶには1000個必要。』『風船で飛んでも降りることができない。』という2つのトリビアを教えてくれた事件だ。
9位 踏み切りで立ち往生したポルシェを守るために、列車に突撃して死亡
長年節約をし、お金を貯めてやっと購入できた高級車『ポルシェ』。念願だったポルシェでドライブをしていると、踏切の中でエンストしてしまう。運が悪いことに列車がもの凄いスピードで近づいてくる。愛車を守るために列車に突撃して・・・。
というエピソードが容易に想像できる事件だ。金持ちならここまではしないだろう。念願の高級車を列車なんかに壊させないという強い気持ちが伝わってくる。
ただ、足りなかったのは列車に突撃しても列車は止まらないし、自分も死んでしまうという常識だった。
8位 ニワトリを助けようと、家族6人が井戸へ飛び込み全員溺死
手塩にかけて育てた鶏が井戸の中に落ちてしまった。このニワトリを助けるためにまず父が飛び込み、父が溺れそうになったので息子が飛び込み、息子が溺れそうになったので―――。こうやって家族全員死亡してしまった。(ちなみにニワトリだけは生きていたそうだ。)
もの凄い家族愛が詰まった事件だ。
しかし、なぜ誰もロープを取りに行かなかったのか不思議でならない。おバカな事件だが、家族の絆という美しい一面も見ることができるので8位となった。
7位 コブラに手を噛まれたことを、治療せずに友人に自慢している最中に死亡
男なら誰もが一度はしたことがある『俺こんな怪我をしたことがあるぜ。』自慢。この男性はコブラに咬まれたことを一刻も早く友人に自慢したかったようだ。バーで友人に自慢している最中にコブラの毒によって死亡してしまった。この男性は病院で治療せずにバーに来ていたようだ。
まず、毒蛇に噛まれたら安静にして全身に毒がまわらないようにしなければならない。そして、すぐに病院へ行き血清を打たないといけない。
死亡した男性はアルコールを飲むことで血流が良くなり、毒が全身に回るのを早めていたようだ。もし毒蛇に噛まれたらすぐに病院に行くようにしよう。
6位 ATMを破壊しようとして、爆薬の量を間違えて爆死
ATMを破壊して中のお金を盗もうとした強盗が死亡してしまう事件が起こった。この強盗は意外と知能的で、ハンマーなどで叩いてもATMは壊れないということを知っていた。そのため人間の力以上のパワーがある爆弾で破壊しようとしたのだ。
しかし、爆薬の量が多過ぎたため自分も巻き添えになって死亡してしまった。
犯罪を起こそうとして死亡してしまったこの男性は同情の余地すらない。
5位 ガソリン入りのドラム缶を、ライターで覗き込み焼死
ドラム缶の中にガソリンがどれくらい残っているのか気になったのだろう。ライターの火を近づけて照らして中を見てみたら爆発してしまった。
ガソリンは身近にあるせいでそこまで危険ではないような印象を持ってしまうが、非常に危険な液体だ。しかし、実はガソリン自体はそこまでよく燃えるわけでは無い。『ガソリンが気化して空気と混ざる』ことで危険性が格段に増す。
ドラム缶の中でガソリンが気化して酸素と混ざったことで爆発が起きたのだろう。可燃性のものをよく見るときにライターを使わないようにしよう。
4位 洪水の時に1度救助されるも再度川に流され死亡
この女性は洪水警報が出るほどの大雨の中バイクでビールを買いに行った。その際に運悪く増水した川にバイクごと流されてしまう。通報を受けた地元警察が必死に救助活動を行いやっとのことで救助された。
ここまでだったらまだありそうな話だ。大雨でも食料は必要なので買い出しに行くことはある。ただ運が悪かったということで終わっていた。
しかし、この女性は一緒に流されたバイクを取りにまたこの川に来てしまったのだ。そして案の定もう一度流されてしまい、溺死してしまった。
記憶力が無いのか、もの凄く度胸があるのか。どちらにしてもおバカなことには変わりない。
3位 手榴弾を使ってジャグリングを行い爆死
手榴弾は投げて着地した衝撃で爆発する『着発信管』タイプと、安全ピンを抜いてから数秒たって爆発する『火道式時限信管』タイプに分けられる。前者は衝撃を与えない限り爆発しないが、後者は安全ピンを抜くと数秒後必ず爆発する。
この男性は普通のジャグリングでは注目されないと思い、手榴弾を使うパフォーマンスを思いついたのだろう。しかし、使っていた手榴弾が火道式時限信管タイプだったため、ジャグリングを行っている最中に爆発してしまった。
着発信管タイプを使っていれば・・・。だが、こんなミスを犯す奴ならどちらにしろ落として爆発していただろう。
2位 地雷でロシアンルーレット
酒で酔った3人の男達が、バーで度胸試しをすることになった。その時に用意したのは旧式の対戦車地雷。これを順番に踏んでいくというロシアンルーレットを行った。
対戦車地雷は対人地雷と違い、戦車を破壊する為のものなので威力が格段に高い。しかし、戦車を狙ったものなので、人が踏んだくらいでは爆発しないようにしてある。だから、爆発しないと高をくくってやったのだろう。
しかし、運悪く?爆発してしまい、全員死亡してしまった。さすがというか、2位まで来ると周りの人たちまで巻き込むことをしでかしている。
ちなみに店員と来客たちは、全員店内から避難した。
1位 セミオートマチック式の銃でロシアンルーレット
この男性は恋人の前でカッコいいところを見せようとして、ロシアンルーレットに挑戦した。もちろん実際の銃で、弾も込められている。これで度胸を見せることができれば恋人が更に惚れてくれるはずだ。
ここまでの作戦はいいが、一つだけ重大なミスを犯していたのだ。用意した銃がオートマチックタイプだったのだ。(※オートマチックタイプはバネで弾が充てんされるタイプ。引き金を引くと必ず弾が発射される。普通ロシアンルーレットはリボルバータイプで行う。)
こんな単純なことに気づかないとは恐れ入るおバカだ。
だが、確実に死ぬ引き金を引く度胸だけは認めなければならない。
まとめ
どうだろうか。普通の人では絶対にしないようなことで死亡している人が意外といることが分かっただろう。
後世まで語り継がれるのはちょっと可愛そうな気もする。