今回は日本人なら誰もがへえ~と言ってしまうような雑学を集めてみた。
君たちはこのうちの何個を知っているかな?
パンダの日本名はシロクログマ
パンダと言えば白黒模様のかわいらしい動物で動物園では1,2を争う人気者だ。もうすでに日本でもパンダの名称が浸透しているので正式な和名を知らない人が多い。かくいう私も産まれてこのかたずっとパンダが正式名称と思って生きてきた。
パンダという呼び名は元々レッサ―パンダのことを指す言葉で、その後に発見された白黒の方のパンダ?は『ジャイアントパンダ』が正式名称だ。日本にジャイアントパンダが入ってきた当初は呼び名が決まっておらず、見た目通りの白黒熊や白隈熊と呼ばれており、これが正式に認められたのが始まりだ。
これからは動物園に行った時はシロクマグマと呼んでみよう!
羊羹には元は羊が入っていた(諸説あり)
羊羹の由来には二つの説がある。
羊羹とは、本来「羊の羹 (あつもの)」、つまり羊肉入りのとろみのある汁物でした。鎌倉~室町時代、禅僧が点心 (食間に食べる小食) の一つとして中国から日本に伝えました。しかし、禅僧は肉食を禁じられていたため、日本では小豆や葛、小麦粉を用いた見立て料理に変化し、そのうち現在でいう蒸羊羹に近いものになっていったと考えられています。江戸時代になって寒天が発見されてから、現在一般的な煉羊羹が登場し、今に至っています。(引用元:虎屋HP)
現在、和菓子として製造販売され、流通している「羊羹」の原型は、「羊肝こう」「羊肝餅」と言われています。これらは、羊の肝に似せた小豆と砂糖で作る蒸し餅です。これが日本に伝来する際、「肝」と「羹」の音が似ていたことから混同が生じ、「羊羹」という文字が使われるようになったということです。(引用元:語源由来辞典)
一つ目の説が正しかった場合は本当に羊羹に羊が入っていたことになる。
独壇場は誤りで正しくは独擅場(どくせんじょう)
私も独壇場が正しい言葉だと思っていた。それが実は違ったようだ。以下、日本の言葉について詳しく説明してあるサイトから引用。
「彼の独壇場(独り舞台)だった」などと言う場合の「独壇場(どくだんじょう)」は、「独擅場(どくせんじょう)」という言い方が正しいということを、最近聞きました。ほんとうでしょうか。
そのような場合の読みと表記は、確かに本来は、「独擅場(どくせんじょう)」ですが、「擅<せん>」が「壇<だん>」と誤読されて、「どくだんじょう」という言い方が定着しました。今では表記も「独壇場」が一般化し、放送でも「独壇場(どくだんじょう)」を使っています。(引用元:NHK放送文化研究所)
漢字の「擅」の読みは「せん」で、「ほしいままにする。ひとりじめにする。また、ひとりで自由に処理する」という意味です。(引用元:NHK日本語発音アクセント辞典P629、新用字用語辞典P395)
誤用からそれが定着したものだそうだ。現在はどちらを使っても間違いではないようだ。
動物が好きなことで有名だった徳川綱吉だがカラスが大嫌いだった
動物が大好きでそのための法律『生類憐みの令』を制定したことで有名な5代将軍徳川綱吉。正直、この将軍についてはこの法律以外知らない。
生類憐みの令は歴史上でも一番の悪法として有名だ。この法律は「動物を大切にしなさい。破ったら厳罰です。」というものだ。この法律を作り、自身も大の動物好きだった綱吉だが、カラスだけはどうしてもだめだったようだ。
庭に入ってきたカラスを部下に追い払わせたというエピソードも残っている。
※実際は生類憐みの令は捨て子を大切にしなさいというのが本筋だった。現在みんなが思っているような悪法ではなかった。しかし、捨て子と動物を同格にしてしまったのが綱吉の失敗だった。
宝くじで一等が当たる確率は、地球に人類滅亡レベルの隕石が衝突する確率より低い
サマージャンボに年末ジャンボなど現在数多くの宝くじが販売されている。スーパーに買い物を行ったついでにとりあえず買ってみるけど、一度も当たったことは無い。本当に当たっている人はいるのか?と疑いの目で見てしまうが実際にあたっている人は毎回いる。
宝くじの1等が当たる確率は0.000005%。1億人が1枚ずつ買えば5人が当たる計算になる。
一方、人類が滅亡するクラスの隕石が21世紀中に地球に衝突する確率は約5000分の1とされている。
この結果を見て、隕石が地球に衝突する可能性の高さに恐怖を覚えた。
パトカーも赤灯を付け忘れるとスピード違反になる
緊急自動車の要件第14条
前条第1項に規定する自動車は、緊急の用務のため運転するときは、道路運送車両法第3章及びこれに基づく命令の規定により設けられるサイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならない。ただし、警察用自動車が法第22条の規定に違反する車両又は路面電車を取り締まる場合において、特に必要があると認めるときは、サイレンを鳴らすことを要しない。(引用元:道路交通法)
第22条はスピード違反に関する文章が書いてある。そのため、スピード違反をしている車両を追いかける際はサイレンをつけなくてもよいとなっている。
しかし、スピード違反以外の取り締まりでは赤色灯をつけていないと警察車両もスピード違反で捕まることになる。
実際に警察車両が捕まってしまって事件があったので紹介。
京都府警のパトカーが145km/hで赤切符
2014年2月2日、高速道路上での当て逃げ事故の通報を受けたパトカーが、中国自動車道西宮名塩サービスエリアに赤色灯を灯して急行中、「自動速度違反取締装置(オービス)」に45km/h超過と測定されたという件。パトカーは145km/hの速度で走行していたことになりますが、速度超過するほどの緊急性はなかったとして書類送検されました。
イクラはロシア語、オクラは英語
日本の伝統的な料理にもつかわれているイクラとオクラ。2つとも日本語のような響きで、日本語であることに疑いを持ったことがない。しかし、どちらも日本語ではなかったのだ。
イクラはロシア語で、つづりは”ikra”。オクラは英語でつづりは”okra”だ。
ヤンキーは不良を指している言葉ではなかった
現在、ヤンキーと聞いて想像するのは不良ではないだろうか?実はヤンキーという言葉は元々そういう意味で使われていた言葉ではなかったのだ。
ニューヨークヤンキースというチーム名があることからも、元々はアメリカで使われていた。南北戦争当時、奴隷制度を存続させたい側である南部の兵士が敵である北軍兵士を軽蔑した呼び方が「Yankee」だった。その後、アメリカ人全体を指す言葉になった。
日本で現在使われているヤンキーという言葉の意味になったのは、1980年代半ばのこと。大阪の難波にある『アメリカ村』周辺でダボついたズボンを履いてたむろしている若者のことをアメリカ村にちなんでヤンキーと呼び始めたのが始まり。これが全国に普及し、このような格好をしている若者のことをヤンキーと呼ぶようになった。
おにぎりとおむすびは別物
君は『おにぎり』と『おむすび』を正確に使い分けているだろうか?どちらも炊いた米を握って形を整えた食べ物であることには違い何のだが、実はこの2つには違いがある。
おむすびは正三角形をしていないとおむすびと呼べない。しかし、おにぎりはどんな形でもおにぎりと呼べるのだ。
おにぎりの中におむすびという種類があるという感じだ。
ヌンチャクは実は沖縄発祥
ヌンチャクはブルースリーやジャッキーチェンが映画の中で使ったことで有名になった。このことからヌンチャクは中国で作られたものという誤解が生まれた。
ヌンチャクが発明されたのは沖縄である。空手の流派である『琉球空手』の使い手が考案した武器なのだ。琉球は島国であり、外敵との戦いは船の上で行われることが多かった。そのため、折りたたんでコンパクトにでき、船が揺れて転んだ際にも怪我をすることがないこの形になったのだ。
笑点のテーマには歌詞がある
(一番歌詞)
(2番歌詞)
この作詞を担当したのが笑点の二代目司会者である前田武彦だ。
琵琶湖は「川」
琵琶湖は名前の通り湖であると思ったら大間違い。日本の内水面(川や湖のこと)についての法律である『河川法』では琵琶湖は川ということになるのだ。
実は河川法では湖の定義というものが定まっておらず、全て『水系』という単位で記されている。水系とは本川・支流・湖・沼・ダムなど全てを含めたもの。つまり、琵琶湖は本流である『淀川』の一部であるということになっているのだ。
ちなみに、富士五湖の中でも河口湖だけは同じ理由で1級河川に分類されている。
日本で最初に売られたアイスクリームの値段は8000円
今現在もアイスクリンを製造している高知アイスクリーム商工業協同組合の方に話を聞いた。
アイスクリンは明治2年、横浜・馬車路通り沿いの常盤町で町田房蔵氏によって販売されたのが日本で初めてでした。当時の価格は50銭でしたが、現在でいうと8,000円にも値するほどの高価な食べ物だったそうです。(引用元:土佐食彩物語)
なんと8000円というのは盛ったわけではなく本当のことのようだ。