【テ○フォーマーズ】昆虫が持つ驚愕の能力8選

虫たちは人間には到底できないことを平然とやってのける。

自分の体重の数十倍のものを持ち上げたり、自分の数十倍の高さを飛び越えたり。

こんなことを人間がやったらすぐに死んでしまうこと間違いなしだ。

 

そんな虫の驚くべき能力を私の独断と偏見でランキングにしてみた。

人間サイズにする場合は平均的な体格(170cm、50kg)で計算した。

目次

8位 サバクトビバッタ

サバクトビバッタは名前の通り砂漠に住んでいるバッタだ。数十年に一度大量発生し、大群で移動し作物を食い荒らす。現在の地球上の人口の1/10にあたる7億人が被害を受けることになる。

サバクトビバッタの能力ですごいのはジャンプ力だ。1回のジャンプで1.7mも飛ぶことができる。自分の体長の27倍の高さだ。

人間に換算すると46mもジャンプしていることになる。ビル1階分の高さが約4mなので11階まで飛んでいることになる。

バレーの選手も真っ青なジャンプ力だ。

 

7位 クロヤマアリ

クロヤマアリは日本全国に生息している体長8mmほどのアリだ。田舎に住んでいる人なら誰でも見たことがあるだろう。

驚異的なのはそのパワー。クロヤマアリ働きアリで実験をしたところ、自分の体重の5倍のものを持ち上げ、25倍のものを引きずって運んだ。

人間サイズに換算すると、1250kg=1.25tのものを引きずっていることになる。

6位 メダカハネカクシ

引用元:スジクロメダカハネカクシ|青森昆虫記

メダカハネカクシは世界中の草原や森林、湿地に生息している。日本にも生息している。

天敵が近づいてくると、お尻からガスを勢いよく噴射してものすごいスピードで逃げることができる。移動する距離は自分の体長の150倍。この距離を1秒で移動する。

このスピードを人間に換算すると255m/秒。時速に換算すると918kmということになる。

 

5位 オニヤンマ

日本に生息している体長が12cmほどもある最大のトンボ。

何よりも凄いのはその飛翔能力で、空中での静止から、急発進急旋回と何でもこなす。

飛行速度は驚きの時速70km!

あのサイズの昆虫が70kmものスピードを出しているのだ。スピードだけなら同じく日本に住むギンヤンマの方が30kmほど速いが、オニヤンマは飛翔能力だけではなく、戦闘能力も高い。1対1ならスズメバチをも倒し、あごの力は人間の皮膚を突き破る。

現代の科学技術をもってしても、トンボの飛翔能力を再現することはいまだに出来ていない。

人間のサイズで換算すると、音速に達する。そこから急停止、急旋回するようなものだ。最新型の戦闘機でも到底足元にも及ばない。

 

4位 ミイデラゴミムシ

引用元:ミイデラゴミムシ|昆虫写真館

ミイデラゴミムシは敵に襲われるとお尻から高熱のガスを噴射する。人間でも目に入れば失明する可能性があるほどの威力だ。

”過酸化水素”と”ハイドロキノン”という2つの物質を体内で合成し、超高温の”ベンゾキノン”を爆音と共に放出する。ガスの温度は100℃に達する。

この反応を人間サイズで起こすと、死傷者が多数出るほどの大惨事になってしまう。

3位 モンハナシャコ

虫ではないが、私が好きな能力なのでランキングに入れてみた。

モンハナシャコは東南アジア近辺に生息する体長15cmほどのシャコ。四億年ほど前からこの姿を変えていない生きた化石の一つとして知られている。

特徴的なのは前足。この前足を勢いよく突き出すことで驚異的な威力のパンチを繰り出す。その威力は15cmのサイズのままでも22口径の拳銃に匹敵するほどの威力であり、ダイバーのゴーグルをたたき割るという事故も起きている。

パンチ力を人間に換算すると、パンチ力は10t程度になる。

アメリカの総合格闘技UFCのヘビー級チャンピオン、ケイン・ラミレス・ヴェラスケスのパンチ力が1tと言われている。1tのパンチでも一般人がくらうと首の骨が折れてしまう。10tなら頭が飛んでしまうほどの衝撃だ。

 

2位 クマムシ

引用元:鳥羽水族館 飼育日記

クマムシは最大で1.7mmの非常に小さい虫だ。海の中や高山、温泉の中まで地球上のありとあらゆる場所に生息している。どんな場所にも生息できる最大の理由が、どんな状態にも耐える頑丈さだ。

これまでの実験でクマムシは以下のような状態に耐えることが分かっている。

・乾燥 : 通常は体重の85%をしめる水分を3%以下まで減らし、極度の乾燥状態にも耐える。

・温度 : 151℃の高温から、絶対零度の極低温まで耐える。

・圧力 : 真空から75,000気圧の高圧まで耐える。

・放射線 : 高線量の紫外線、X線、ガンマ線等の放射線に耐える。
※X線の半致死線量は3000-5000Gy(ヒトの半致死線量は4Gy)。

引用元:緩歩動物|wikipedia

ただ、この過酷な条件にいつでも耐えられるというわけではない。自身を乾燥させて生命活動である代謝を0にする”乾眠”という状態にならなければいけない。120年前の土壌から乾眠状態のクマムシが発見され、水をかけると生き返ったという記録もあるほどだ。

最近の研究でクマムシが過酷な条件で生きていけるのは単に乾眠出来るからだけではないことが分かった。

2016年には東京大や国立遺伝学研究所の研究チームがなぜ放射線に強いのかを解明した。放射線によるDNA損傷部位を修復する遺伝子が発見された。これを人間に応用できれば、将来癌が治る時代が来るかもしれない。

 

1位 テッポウエビ

引用元:How Snapping Shrimp Snap(and flash)

テッポウエビはインド洋などに生息する大きさ数cmほどのエビ。英名も”Pistol shrimp”とそのままだ。

見た目はただのエビだが、左右で大きさの異なるハサミを持っている。大きい方のハサミを直角まで開いた後、勢いよく閉じることで衝撃波を出すことができる。この時の音は潜水艦のソナーを一時狂わせるほどで、約200db(デジベル)出ている。

※db(デジベル)は音の大きさの単位で、120デジベルで飛行機のエンジン近くの騒音と同じレベル。このレベルの音を聞くと聴力に障害が出る可能性が出てくる。

この時にハサミからが出てくるのだが、水の中なのになぜ空気が出てくるのか。これはあまりにも高速でハサミを閉じているので”キャビテーション”という現象が起きているためだ。この衝撃波は時速100kmで前方に飛んでいき、獲物を気絶させる。

キャビテーションとは圧力差によって液体中に気泡ができる現象のこと。一瞬にして液体にものすごい圧力をかけることで、液体が蒸発し気泡ができる。この気泡は一瞬で消滅し、その際に気泡の周りにある液体が中心に集まり、液体同士の衝突が起こる。この時に衝撃波が発生する。

まとめ

虫たちが持つ驚異の能力の数々。

あなたが使ってみたいものは見つかったかな?

私はドラゴンボールに憧れた幼少期を過ごしたので一位にテッポウエビを選ばせてもらった。

一度でいいから手からかめはめ波を出してみたいものだ。

 

ちなみに昆虫が人間サイズだったら太刀打ちできないとかネットで書かれているが、昆虫が人間サイズになることはない。なれるなら進化の過程で大きく進化しているはずだ。

大きくなれないのには二つ原因がある。

ひとつ目が呼吸ができなくなる。昆虫は哺乳類などの脊椎動物ほど上等な呼吸器官をもっていないので大きくなると全身に酸素を運べなくなってしまう。ふたつ目は、骨格が重さに耐えられない。体重は体長の3乗に比例するが、骨格の強度は太さ(断面積)に比例するので体長の2乗しか強くなれない。大きくなるには頑丈な骨格が必要なのだ。

昆虫の外骨格にはそれほどの強度が無い。

そういう面で見ると、10tを超えるゾウが立って歩いたり、走れることの方がすごいのかもしれない。

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